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もし、夜天の主に幼馴染がいたら
第2部
新たな家族
第8話  起動
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「はやてぇぇぇぇっ!」

刹那がそう言ってはやての部屋に入った瞬間であった。

「Anfang(起動)」

そう言った瞬間はやての体から何か光り輝く物が出てきた。
そしてそれが光り輝き始めたと同時に魔方陣が浮かび上がった。
光り輝いている間に刹那ははやての側に駆け寄り守るように抱きしめていた。

「せ、刹那君!」

「大丈夫、俺がはやてを守るから!」

刹那はそう言って魔方陣に背を向けてはやてを抱いていた。
しばらくするとその輝きは収まり、はやてが恐る恐る刹那の肩越しに魔方陣を見てみると、
そこには忠誠を誓う騎士みたいなポーズで4人の人が居た。

「闇の書の起動を確認しました」

と、桃髪でポニーテールの女性が????

「我ら闇の書の蒐集を行い、主を守る守護騎士でございます」

と、金髪でボブカットの女性が?????

「夜天の主の下に集いし雲」

と、銀髪で獣耳をはやした男性が????

「ヴォルケンリッター、何なりと命令を・・・・」

最後に朱髪で後ろ三つ編みの女の子が言った。
刹那はその4つの声を聞き、振り返りいきなり声を上げた。

「お前ら、誰だ?」

とても小学3年生とは思えない程の冷静な声で言い放った。
普通の小学生なら大声を上げていただろう。

「だ、誰だてめぇ!」

朱髪の女の子が刹那に向かって吠えた。

「ヴィ、ヴィータちゃん!主の前でそれはダメよ!」

金髪の女性が朱髪の「ヴィータ」という女の子を抑えた。

「あなたが我らの主か?」

「いや俺は主ではない。先程彼女から光り輝く何かが出てきたからな。
そう考えれば彼女が主だろう」

桃髪の女性の質問に刹那はそう返した。
そしてここで「はやて」ではなく「彼女」といったのかは彼女らを危険要素として捕らえたからだ。
はやてに危険が及ぶのなら刹那は戦うことにしていた。

「そうか。では????」

「俺の質問に答えろ。お前らはなんでこの部屋に居る」

桃髪の女性が質問してくるのを遮り刹那は質問した。

「我らはヴォルケンリッター。闇の書の主を守る守護騎士だ」

「闇の書?」

「この魔導書の事だ」

桃髪の女性が刹那の質問に全て答えていった。

「そろそろ質問してもいいか?」

「いいだろう」

「あなたは一体何者だ?主とどんな関係がある?」

「俺は彼女の幼馴染だ。お互い両親がいないから2人で一緒に暮らしている。
ただ・・・・それだけだ・・・・」

刹那は桃髪の女性の質問に答えた。
その時に金髪の女性が少しだけ悲しい顔をしたのを刹那は見逃さなかった。

「なぁ、刹那君?」

「はやて?よかった、何とも無いか?」

「うん。
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