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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第23話 剣の術
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ばして、相手にぶつかりそのまま骨の一部が残るまで燃やし尽くす霊能力がまじった炎。

そして走りながら、右手からは最大35mまで自由に伸ばせる剣で、相手を水平切り。僕の技に水平切りが多いのは、この技を前提に組まれているからだが、結果は同じく胴体がきれるとともに、相手の骨の一部が残るだけ。

CADを自由に使えるようになれるまでは、この暗器ではなくて、本式を主につかっていたからな。

この術の本来の想定は、肉体を持ったタイプの妖魔だが、人間相手だと肉体はもろいし、霊力も低すぎて、斬ったという感触が無い。そういう感じの中で聞こえてきたのは幹比古の

「達也、エリカ!」

達也とエリカだから、こちらとは異なる方向に風精を感じた。達也たちは退いたようなのと、相手からも戦意が揺らいでいるから、ある意味初陣である僕も皆の元にいったんもどることにした。



戻った先では出番がなかったレオが本気なのかそうでないのかいじけているのを、幹比古がはげまして、おう吐をこらえるかのような表情をみせていたほのかと美月には、達也と深雪がフォローに入っている。そういえば、達也たちの方は血が多い。これだけの血が流れたのを現実でみたのは、ブランシュのときに達也が相手に穴を開けていたのと、桐原先輩が、リーダの腕を切ったときだっけ。その時、魂が昇っていく様をみて、地縛霊などの魂が昇っていくのと同じだなと感じていた。

そんな中、話題をかえるためか本気なのかエリカが

「翔くん。円明流合気術の剣術って、もしかして宮本武蔵の流れ?」

「よくわかったね。二刀を使う事と、道場の名前に含まれているだけだけど、その円明流の流れだよ」

「そういえば、さっきの炎の剣って、まさか『倶利伽羅剣(くりからけん)』じゃないだろうね?」

「違うよ。『倶利伽羅剣(くりからけん)』って、これだよね?」

幹比古が言ったのに対して、渦巻く炎が竜のようにまとわりつく諸刃の剣を手先から1cmばかり離れたところにつくってみせた。

「それだけど、印も、言霊もとなえないで……いや、君の非常識さにもなれた」

「おい。非常識ってなんだよ。こんな効率の悪い古式魔法から、改良したのがさっきの術だよ」

なぜつかえるかというと、この効率の悪い古式魔法も先天性スキルとしてついてきた魔法だ。これが、自傷発火させる危険な魔法でもあるので、さっきのような剣で炎の剣の魔法を使っていた。

「それはどっちでもいいけれど、それよりも名倉あかりって女子と、やっぱりつきあっていたのね」

「もう、それでいいよ」

「何よ。プレゼン会場では、全力で否定してたのに」

「いろいろと込み入った事情がありまして……」

ちょっとこまっていたところで、達也がエリカの特殊な剣について聞
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