第2章 夜霧のラプソディ 2022/11
10話 出立の兆し
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《Mod》》を獲得したことで、《隠蔽》スキルは機能面においても進化している。《隠れ率上昇》は単純に、隠密時における風景同化の指標たる《隠れ率》を上昇させる効果があり、《無音動作》は一定時間使用者が発生させる物音を消す応用能力、《隠密技能継続時間延長》は《無音動作》など、《隠蔽》スキルから派生する応用能力の継続時間を延長させる効果がある。もっとも、《無音動作》自体は叫び声を上げたり、盾を含む武具を手に取るだけで効果がキャンセルされてしまうのだが。
「オオー、予想以上ダ。これなら期待できるかもナ」
「で、いい加減作戦とやらを教えてくれ」
「ニヒヒ、それはダネー……」
アルゴの御眼鏡にも適ったらしく、そのまま作戦が伝えられる。話に付いていけずにショート寸前だったヒヨリも、役目が伝えられたあたりで息を吹き返して目を輝かせ、まるで必ず成功するかのような空気が室内に充満し始める。まるで第一層のボス戦間際までの空気に酷似した雰囲気の中で、俺はただ一人考え、額に手を当てて溜息を漏らす。
――――………これでいいのかよ、と。
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