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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第22話 霊感
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けれど。

「僕の友人のまわりをストーキングしている人が、学校にいましてね。僕は担任がいない2科生ですし、頼りになるのはカウンセリングの小野遥先生ぐらいなんです」

「……そういうことなら、明日の学校でよろしいかしら」

「ええ、まあ、詳しくはそれでもいいんですけど、その人は今日も来ているので、先生からも一言、忠告してもらえますか。ちなみに相手は幻影さんです」

遥は今度こそ、本気で驚いた。気配を感じさせないのと、気配を感じるぐらいなら、九重先生に聞いているので知っていて、逆に達也が論文コンペのサブになるまでは毎週土曜日の朝に通っていたので、公安に所属しているぐらいなら、知らされることもあるだろうとは思っていたが、幻影はファントム。つまり遥のコードネームである『ミズ・ファントム』は、非合法の諜報活動に手に染めている者だけが知っているのであり、特殊な形態で保護司の管理下にいたり、古流の武術や古式魔法にたけている少年だとは思っていても、非合法の諜報活動の関係者だとは思っていなかったのである。



驚いている小野先生をみながら、そこまで狭い範囲のコードネームだと知らなかった翔は、

「僕からも本人に言ってはみますが、今日はとりあえず、僕には視線を向けてもらいたくないので、先生からもよろしくお願いします」

「……わ、わかったわ」

翔の感想としては、小野先生って、本当に諜報活動のプロなんだろうか、と頭をひねったぐらいである。そもそも校内で小野先生が歩いているときに、忍術使いの歩法を使う時があって、あわててなおすという場面に何回かあっているので、隠す気はあるんだろうけど、そこまでの技量にいたっていないというところもある。ここに認識の差というのがでてくるのは、翔に中途半端な情報しか与えない翔の師匠が一番の問題であろう。



9時に論文コンペが始まるので、コンペ会場の外にいるのは、警備にあたるものがほとんどである。例外の1人として、翔はトイレの個室にこもっていた。そして9時も超えたということで、喫茶室に入って、とりあえずミルクティを頼んで待っていたら、名倉あかりがほぼすぐあとにやってきた。奥のわかりづらい席に座っていたのだけど、あっさりと見つけてくれて、飲み物を頼んだというところだ。

「それにしても、ひさしぶり」

「急に呼び出して、ごめんなさいね」

「いや、どうせ見たかったら、あとで図書館から結果の動画は見られるから、かまわないんだけど」

「その前に、ちょっとね」

見慣れない魔方陣が刺繍されているハンカチを置いて、名倉あかりがプシオンを流し込んだら、周囲が結界のようなものにつつまれた。

「うーん? この結界らしいもの大丈夫かい?」

「サイオンもプシオンも検知されないから大丈夫よ。周
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