Life7 正義の味方
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おおおお!!!?」
号泣しながら自分を見捨てた息子への怒りを、慟哭に変えたまま引きずられる切嗣。
そんな両親の姿を手を振って笑顔で見送る士郎。
「あっ!母さん、血飛沫は勘弁してね」
「任せなさい!その位は心得ているわ!〜〜〜♪」
「い、いいんですか?」
アイリと切嗣が居なくなったことにより、解放されたゼノヴィアが問う。
「大丈夫だ。母さんも武術にはある程度心得もあるし、上手くやるだろ」
「そうなのですか・・・って、切嗣さんの方ですよ!怒ってたじゃないですか!?」
「そっちも心配ないよ。戻ってきたころには心身とも弱り切ってるだろうから、そこで気絶するくらいまで酒を飲ませれば明日には忘れているさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
もはやゼノヴィアにはいう事は何もなかった。
そして今も直、解放されていない朱乃とソーナとアーシアの赤面地獄は続いていた。
因みに、大学のサークルの付き合いでやっと帰って来たイリヤが、まず始めに眼前に飛び込んできたのは、鼻歌をしながら夫を引きずる実の母と奇声を上げつつ号泣したまま引きずられて逝く実の父だった。
そんな光景を見れば常人ならば驚くなりの反応をするところであろうが、当のイリヤは「何時もの事ね・・・あっ!いい匂い♪」と浮かれ気分でリビングに向かうのだった。
もう一つ因みに、例の居候の視界にも例の光景が入ってきたのだが、士郎に作ってもらった塩ラーメンを食べながら・・・。
【平和な家庭だ】
と、思ったそうだ。
−Interlude−
所在不明の屋敷にて、レヴェルとテロ組織集団最大派閥のリーダーの目の前の魔法陣の上に青白い肌に汚れた金髪、そして全身に拘束具を纏った巨漢がいた。
それに対しレヴェルは・・・。
「――――“英霊”です」
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