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英雄は誰がために立つ
Life7 正義の味方
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リアスにも同情する余裕もあったのだ。
 それが・・・それが・・・。

 「ハハハハ!当たり前じゃないか。朱乃君もすでに家族当然!ならば君の成長記録を取るのは現グレモリー家当主の義務であり責務であり権利なのさ!!」(←片手をグーにして力説する)

 彼女の呟きを耳聡くも聞き取っていたグレモリー卿は、ハイテンションのまま答える。実に愉快そうだ。

 そして――――。

 「・・・ぁぁぅぉぁっぇ、ぁぁぅぉぁっぇ、ぁぁぅぉぁっぇ、ぁぁぅぉぁっぇ、ぁぁぅぉぁっぇ――――」

 最後は何と・・・・・・・・・誰?
 では保護者の方を見てみましょう。

 「キャッワィイイ☆あのきつめの表情も!的確過ぎる答えも♪ゥウオォオオォゥルッッ、プァアフェェエクゥツぉおおお☆!♪」

 何とそこに居たのは居てはいけない魔法少女、セラフォルー・レヴィアたんその人だった。
 では、赤面になりながらも呪詛?を呟きながらプルプルと震えている美少女は、名前を出さずとも判るだろう。

 因みにあの呪詛の様な言葉は、「早く終わって」の母音の小文字版だ。小さく呟く様だから僅かしか聞こえないのだ。
 もう一つ因みに彼女の『女王(クイーン)』である真羅椿姫は、臨時現料理長、藤村士郎と補佐兼給仕役のグレイフィア・ルキフグスの更に補佐を務めていた。
 つまり、その役である大義名分を得た上で、『(キング)』たる主人を迷い躊躇もせずに即座に見捨てたのである。

 そんな中、この男もハイテンションでこの空気を楽しんでいた。

 「見てください!うちのリーアたんが先生に指されて答えているのですっっ!!」

 画面いっぱいにまで映像を集中的にまでアップにして、興奮する我らが魔王サーゼクス・ルシファーがいた。
 しかし、あまりにも興奮し過ぎた様子が遂に彼女のリミッターをオーバーさせるに至った。

 「もう、耐えられないわ!お兄様のおたんこなす!」
 「あっ!待ってください、部長!?」

 精神面の恥辱耐久メーターを遂に振り切ったリアスは、そんな興奮する兄に向けて捨て台詞を残すように、士郎から事前に通された客間に避難しするために離れた。
 そして、それを慌てて追う一誠。

 スパァッッン!

 そんな興奮したサーゼクスを止めて収拾を付けるため、たまたまリビングに来ていたグレイフィアが藤村家愛用の虎柄のハリセンを拝借して後頭部から一気に叩き付けられた。実にいい音がした。

 そして、此方でも事態は動き出す。

 「ねぇ、切嗣ぅ?」
 「な、何だい、アイリ?」

 急に声音に影が差したのを感じ取った切嗣は、恐る恐る尋ねる様に先へと促す。

 「さっきから、グレイフィアさんやセラフォルーさんにデレデレしちゃって、そんなの私をヤキモ
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