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英雄は誰がために立つ
Life7 正義の味方
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セラフォルー《こんな》に攻撃的な人が多いんだ!?)

 と、意味などないが虚空を睨んだ士郎。
 そんな士郎に近づくグレイフィア。

 「――――ご愁傷様です(ボソリッ)」

 士郎の耳元で呟いたのがその一言だった。本当にその通りだった。


 −Interlude−


 「あら!アーシアちゃん、よく映ってるわ」
 「ハハハハ!やはり娘の晴れ姿を視聴するのは親の務めです!」

 今現在、士郎は藤村邸の台所でグレイフィアと共に、夕食のメインや酒のつまみの調理の真っ最中だった。

 そして襖や障子を外して部屋を広々と使える様にした上での和と洋を併せ持ったリビングルームでは、富豪クラスが使っていそうな巨大な液晶テレビの目の前で、今回の授業参観のために来た保護者達が各々が熱心にと撮影した映像をテレビ画面に映して楽しんでいた。因みにテレビは2台ある。

 そして、主役たちはと言うと――――。

 「早く終わって!早く終わって!早く終わって!早く終わって!早く終わって――――」
 「俺の事まで撮ってたのかよぉっっ!」

 部屋の隅っこにて、顔を赤くさせながら恥辱に耐えていた。
 だが、この地獄を耐えているのはリアスと一誠(2人)だけでは無かった。

 「こ、これは、魔女狩りでよくある公開処刑か何かなのか・・・・・・!?」
 「早く終わって下さい!早く終わって下さい!早く終わって下さい!早く終わって下さい!――――」

 ゼノヴィアとアーシアも顔を赤面させて、この恥辱に耐えていた。
 そもそも2人は、最初は何故このリアスと一誠(2人)はこんなにもこの上映会を嫌がっているのか首を傾げて、不可思議でしかった無かったとか。
 そして、上映会が始まった頃は気恥ずかしさから照れる位だったが、徐々にリアスと一誠(2人)と同じ様になったとさ。

 現にゼノヴィアのケースに至っては――――。

 「背筋をピッとさせて何という凛々しい姿!よくぞここまで立派に育ってくれて、僕は嬉しくて(にゃみじゃ)止まらないよ(どばりゃりゃいりょ)ぉぉぉうぅぅぅ」(←一つ屋根の下の共に暮らすようになって、まだ一月も経過してない)
 「もう!切嗣ったら、涙もろいんだからぁ(ホロリ)」(←もらい泣き)

 と言った感じだった。

 普段からも世話になり始めたが故、文句や抗議の一つも言えやしない。まさに耐えるしかないゼノヴィアだった。

 だが、この恥辱に耐えて居たのがまだ2人も居たのだ。
 その一人が――――。

 「――――油断しましたわ・・・。まさか、私の事まで撮っていたとはっっ・・・・・・」

 朱乃だった。
 授業参観が始まるまで、自分は関係ないと思い込んでいたからこそ心にゆとりがあったし、
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