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英雄は誰がために立つ
Life7 正義の味方
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出して片目を瞑る等と言うお決まりなポーズをするレヴィアたん。

 2人の執り成しで、漸く自己紹介をできた士郎。

 「――――ホントにアリガト☆士郎ちゃん☆おかげで皆ハッピ、ハッピーだよぉ☆」
 「いえ、当然の事をしたまでです。それにサーゼクス様――――」

 士郎の視界内に入っているにこやかなサーゼクスの笑顔に、少々黒味が出た。

 「――――サーゼクスさんの頼みでもありましたから(チラッ)」

 セラフォルーと話しながらサーゼクスをチラ見してみると、普通の笑顔に戻っていた。
 そんな我が主であり夫のサーゼクスを見て、嘆息するグレイフィア。

 サーゼクスは公的な場なら兎も角、私的な場では出来れば砕けて話してほしいと言うのが本音だった。それに、出来れば友人として呼び捨てにしてほしいとも思っている。しかし、それを強要する事は無い。

 「士郎は基本的に万能だけど、いざという時も頼りになるんだよ!」
 「はい、士郎()は本当に頼もしかったです。白龍皇が訪れてきた時も・・・」
 「そっか〜〜☆うん?」

 ここにきてあることに気付くレヴィアたん。
 自分の愛すべき妹、ソーナ・シトリーは男の部下でも(上司や年上には勿論敬語)君読みだろうと下の名前だけで呼ぶことは無かったはず。
 にも拘らず妹は今、藤村士郎()の事を・・・。これは至急確認が必要だ。

 「ねぇ?ソーt――――ソーナちゃーん☆」
 「はい、何でしょう?お姉様」

 愛称で呼ぼうとしたが、恐らく取り繕ってくれないだろうと判断し修正するセラルフォー。

 「今士郎ちゃんの事を、下の名前で君付けで呼ばなかった?」
 「?はい、それが如何かしましたか?」

 実姉の疑問に、素で答えるソーナ。

 如何やら自覚がないようだ・・・。これでは埒が明かない。ならここは大本の藤村士郎(原因)に忠告をしましょう★

 「ねぇ、士郎ちゃん★」
 「な、何でしょう?」

 語尾に影がかかった様に感じられた士郎は、思わず警戒する。

 「もし、私の可愛いソーナちゃんに手を出したら、塵芥に変えちゃうかもしれないから気を付けてね★――――」
 「!お、お姉様、一体何を!?」

 唐突な姉の言動と態度に、困惑と驚愕を同時に露わにするソーナ。

 「――――なぁーんて、冗談だぁよぉ☆」
 「ハハハハ、嘘はいけないよセラフォルー。今、君の瞳、完全に笑っていなかったじゃないか」
 「ぶーー★そんな事ないよ☆」

 危険な言動をした後に、直に掌返しをするセラルフォーに、にこやかな笑顔のまま追撃を掛けるサーゼクス。

 そんな魔王方のじゃれ合いの中、士郎は冷や汗ものだった。それに・・・。

 (如何して俺が遭遇する女性は、|
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