Life7 正義の味方
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この世界には表裏問わず、様々な組織や結社が有る。
そこに今、神や魔王、ドラゴンや英雄の末裔、天使や悪魔、聖獣や魔獣等が跋扈する裏の世界において、様々な膿や反対勢力が自然と集っていくテロ組織集団が有る。
そのテロ組織集団に協力する結社が有った。
その名を伏羲と言う。
中国神話に登場する『三皇』の一柱である、神または伝説上の帝王の名から取った結社だ。
しかし、この伏羲と言う結社。規模や思想、目的は勿論、構成人数だけでは無く更には首領の素顔も不明と言う、謎だらけの集団だった。
いくらそのテロ組織が力をより多く欲しているからと言って、そんな集団はとても信じられないだろう。本来であればだが。
そのテロ組織は実は一枚岩では無く、複数の派閥が存在しており現時点で一番規模の大きい派閥のリーダーと伏羲の使者が随分と親しい間柄と信頼が有る故に、協力体制もしかれていたのだ。
その使者の名はレヴェルと名乗り、銀と言うよりグレーの髪をして左目に眼帯をしている老執事だ。
そのレヴェルとテロ組織の最大派閥たるリーダーが、所作位置不明の屋敷の屋内で密談をしていた。
「レヴェルよ。これが例のモノか?」
「はい。これこそが――――」
−Interlude−
「――――来たわよ!ゼノヴィアー!!」
本日の駒王学園高等部は、親御さんが見学できる授業参観及びこの学校の特徴などを観察できる公開授業日だ。
そこで今日、一誠やアーシアにゼノヴィアも席を置いている教室の外である廊下から、アイリスフィール・藤村が夫である藤村切嗣を引き連れて来た。
「ゼノヴィア?あの人達が、下宿先である藤村先輩のご両親なの?」
「ああ!家族同然の様によくしてもらっているよ」
アイリスフィールは子供に対して非常に愛情深く、最初こそはちゃん付けではあったが、今では呼び捨てになり本当の娘同然に思っていた。
施設で育ち、血の繋がらない兄弟姉妹が多くいたゼノヴィアだったが、親と言うモノは知識の中でしか知らなかったため、彼女にとってアイリスフィール及び切嗣は非常に稀有な存在で尊いモノになっていた。
「私なんかのために態々来て頂いて、すいません」
アイリスフィール達の下へ駆け寄るゼノヴィア。
「何かなんて言葉で自分を貶めたらだめでしょ!ゼノヴィア!それにそこは、有り難うでしょう?貴女は既に、藤村家の一員なんだから!ねぇ?切嗣」
「そうだね、アイリ」
2人の注意により、慌てて謝るゼノヴィア。
「ごめんなさ・・・ごめん。アイ・・・リ・・・さ・・ん」
「気にしなくていいのよ。って、如何したの?」
ゼノヴィアの視線の先には、アイリスフィールの後ろに居
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