第七章『外界人集合』
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のか。流石と言うべきか。
「用が無いのなら、出て行け。これ以上騒ぎたくない」
「いいじゃん。どうせ暇なんだろ?」
お気楽な風の態度を見て、苛立ちを覚え始めた。ここの所、輝はまともな休息をしていないし、今までの疲労が蓄積され、疲労がピークに足しており機嫌が悪い。
「・・・・・・・・」
とりあえず風を無視して、休息に専念することにした。
「無視すんなよ〜」
尚も構ってくる風。輝が反応するしないに関わらず話しかける。
始めは気にしなかったが、段々と鬱陶しくなって、
「うるせぇっ!からかいに来ただけならさっさと失せろ!クソボケジジィッ!!」
そう怒鳴り
「ん?何の騒ぎ?」
自爆した。今まで暢気に寝ていた萃香が目を覚ました。
さっきまで騒ぎを起こしたくないと思っていた自分が騒ぎを起こす予兆を作ってしまい、輝は落胆している。時間を戻すことが出来るのなら戻したい。
「萃香おはよう」
「おはよう・・・・て、あんただれ?」
「ああ、すまん、紹介が遅れた。外界から落とされた人間の風だ」
「外界から落とされた?はっはっはっは、あのスキマ妖怪もおもしろい事をよくやるよ」
「ねぇ本当に」
輝を無視して話が淡々と流れていく。このまま無視して話が終われと強く願った。
「所で、あそこで凹んでいる少年は?」
そこで貴女が話を振るのですか、伊吹萃香。
「あいつは輝。只今自分の失態に絶望している最中です。あと別部屋にもう一人いる」
「ほぉう〜輝ね。よし、アキ落ち込んでないでこっちきて一緒に飲もぉ」
「もう駄目だ。俺はこの世界では普通に暮らすことなんて出来やしないんだ。絶対にそうだ、違いない。それに、ブツブツブツブツ・・・・」
「・・・・アキはどうしたの?異常なほどに暗いけど」
ネガティブ状態に入って、ブツブツと何か言っている輝を見て、風に問いかける。
「やつ特有のネガティブホーム。ああなってしまった以上、ちょっとやそっとではあのネガティブホームは解けやしない」
「戻さなくていいの?」
「いや戻す。放置しとくとこっちまでネガティブになりかねん」
風は軽く指を鳴らし、輝に雷を落とした。
「あべしっっ!」
その痛みで我に返った。
「い、痛い」
「目が覚めたか?」
「むしろ目覚めたくなかった」
放置してくれたらどんなに嬉しいことやら。
「目が覚めたのならいっしょに飲もうよ♪」
「どうゆう流れで飲むに繋がるのですか」
「硬いことは言いっこなし」
そういう問題では無いような気がするのだが。
「そういえば、ちゃんとした挨拶がまだだったね。私は伊吹萃香。気軽に萃香ってよんでね」
「俺は輝です」
「よし。お互いに挨拶したことなので、飲もうアキ」
「いや、どうして飲む方へと話が直列するのですか」
「な
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