第七章『外界人集合』
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も相談と言う選択ないの!?」
「「相談?なにそれ、おいしい(存在する)の?」」
「・・・・・・・・」
もう好きにしてくれ。
「決まった?決まったなら案内するわ」
やや強制的に決まった部屋決めであるが、これ以上ボケ組に関わりたくなかったので案内される事にした。
霊夢に案内されたのは、神社の奥に建てられている家だ。霊夢が生活している家だそうだ。家の広さは、白玉楼こそ大きくないが、輝が知っている一般の家より大きい。二人で住むのには十分すぎるだろう。この広さから見れば部屋の一つや二つ有っても可笑しくはない。
案内された部屋は、六畳ほどの部屋だ。これ位の広さだったら二人いても狭くは無い。輝は狭くなる覚悟でいたが、その心配は消え去った。風と零は、霊夢に部屋を案内されて早速寛いでいた。やっとちゃんとした所で寝られる、と輝は嬉しく思った。
「輝はここ。さっきも言ったけど相部屋になるわよ」
「はい。分かりました」
だがしかし、輝は肝心なことを二つ忘れていた。一つは、部屋にいる人が人間だとは限らないこと。もう一つは、東方キャラクターはほとんど女性であることを忘れていたのだ。
輝は襖を開けた後にそのことに気付いた。だが後の祭りである。部屋に居たのは両腕と両足に鎖を付けていて、服装は白い半袖シャツみたいなものでスカートはどこかの民族が履いているようなデザイン。そして角を二本生やした幼女が鼾をかきながら豪快に寝ていた。
「・・・・霊夢さん。この子は?」
「この子は伊吹萃香。見ての通り鬼よ」
「鬼・・・・ですか」
「驚かないの?」
「え?・・・ああ、俺は妖怪とか好きなんで、驚くより喜びます」
「ふ〜ん、珍しい。ま、とにかく仲良くしてやってね」
霊夢がそれだけを言い残し、行ってしまった。ほかに心配することはないのだろうか?
「・・・・・・」
非常に困った。起こして挨拶するべきか、起こさないでそのままにしておくか。さてどうしたものか。
「・・・・・・・・・・よし。空気になろう」
萃香を起こすのも悪い気がしてそのままにしておくことにした。都合がいいことにこの部屋は六畳の広さがあるから、たとえ真ん中で寝ていようとさほど問題ない。それにこれ以上騒ぎたくない、いろんな意味で。とりあえず萃香の睡眠を邪魔しないように移動して、部屋の隅に荷物を置き輝も横になった。
ここ数日で色んなことが起きた。幻想郷に落とされ、映姫に怒られ、妖夢には殺されそうになり、そして今に至る。もう、なにも起こらないで欲しい。輝は心の底から願った。
「邪魔するぞ〜」
だけど、その願いを打ち砕こうとする奴らがいる。
「何の用だ、風」
「そんな不機嫌な顔すんなよ〜。お、やっぱり萃香か」
やっぱりと言うことは、萃香がいると予想が付いていた
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