忍び寄る影
[8]前話 [2]次話
ムウマの探索をしていた麦わらの一味のゾロとフランキー。
フランキー「…って!あの野郎何処行きやがった!?」
お馴染みの方向音痴に翻弄されるフランキー。
ゾロ「フランキーの奴、何処行ったんだ?」
その頃、自分が迷子とも知らずに辺りを見渡すゾロ。
ゾロ「何処だ此処?」
賑やかな街の中に居た筈が、何故か自然に囲まれた森の中に迷い込んでいた。
ゾロ「!!?」
その時、彼の目に映ったのは、幼い頃に亡くなった筈の少女の後ろ姿だった。
ゾロ「…くいな…?」
記憶の底に埋まっていた彼女の名前を呼ぶ。
くいな「……どうして…」
ゾロ「っ!!」
すると、一瞬で彼の目の前に現れ馬乗りになって首を締める。
くいな「…どうして…どうして貴方だけ…ズルい…」
その言葉に重みを感じたゾロは体が硬直した。
と、その時…
―バーンッ!―
一髪の銃声が鳴り響き、急所に銃弾が命中した。
『可哀想に、その子に縛られてるんだね』
ゾロ「!!!」
現れたのは、黒いコートを纏う黒髪の女だった。
『けど、もう大丈夫。約束は断ち切られた』
ゾロ「約、束…」
体を起こし、冷たい手が温かい頬にスルリとなぞられた。
『おいでゾロ。苦しみの無い理想郷へ』
彼の温かい手は導かれる様に、彼女の冷たい手を掴んだ。
to be continued
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ