暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
ハープナーを撃て
ハープナー、登場する
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り、白夜叉さんみたいなもの、ってことなんでしょうか?かなりピンチだったり?そう考えながら上を見ると、龍の鱗がはがれて、放たれてきます。それらは、地面に落ちるまでの間に姿を変えて・・・蛇、蜥蜴、サソリ等になって、人を襲い始める。
 僕らの上からも降ってくるので避けながら進みますけど、当然よけきれないものもあるわけでして。で、そういったものは・・・

「・・・レヴィお姉ちゃん、凄いですね・・・」
「ええ。何せ自分、ニンジャっすからね」
「ニンジャ凄いわね・・・」
「すごいでしょう?」

 いや、本当にすごい。下の戦闘状況を見る限り決して弱くない・・・むしろ強いはずの相手なのに、一瞬でバラバラになってましたから。そして、僕たちに破片の一つも、血の一滴もかけない気配りまで。

「・・・レヴィちゃんって、何者なんですか?」

 ラッテンさんが演奏を交代してくれたので、そう尋ねてみた。

「そうッすね・・・今は、奏さんに仕えるニンジャッすよ?全力でみなさんをお守りするッす」
「・・・期待、させてもらいますね」
「・・・期待されちゃったら、頑張るしかないッすねぇ」

 そう言った次の瞬間には、周りにいた魔物がみんな細切れになる。今更かもしれないですけど、どこまで強いんですか?

審判権限(ジャッジマスター)の発動が受理されました!只今から“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”は一時休戦し、審判決議を執り行います!プレイヤー側、ホスト側はともに交戦を中止し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください!繰り返し

「--------------GYEEEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaa!!!」

 黒ウサギさんの声を遮って雄たけびを上げた龍は、一度地上に急接近して、再び空に戻る。

「な、何・・・!?」
「・・・審判権限が受理されたから、引き揚げたのよ。多分、ただそれだけ」
「それだけのことで、こんな・・・」

 龍から離れた位置に降りた僕たちには被害はなかったけど、ただそれだけのことで多くの被害が出ている。魔物はどんどん回収されていき・・・それと一緒に、人も回収されていく。

「・・・ッ、だ、ダメ!」
「ロロちゃん!?」

 そんな光景を見ていてもう我慢が出来なくなったのか、ロロちゃんが演奏しながら剣に乗って飛び出していく。手の届く子供を乗せて・・・でも、戻ってはこれそうにない。
 やっぱり、近づいたらもう戻ってくるのは難しいよね・・・もちろん、ロロちゃんをこのままにしておく
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