特別編
歌い手、デートする ニンジャver
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の箱庭に来るべきだったのかもしれない。
「それにしても、なんとも壮絶な人生を送ってたっスねぇ・・・」
「そうはいっても、そこまで細かく気にすることではないですよ。むしろ、僕と一緒に召喚された三人の方が大変な人生を送っていたかもです」
たまに、そう言う部分が漏れ出ているきがする。妙にその辺りのことが敏感になっちゃったんだけど。
で、特に趣味がない僕とレヴィちゃんの組み合わせだったからか、行く場所も思いつかなくて・・・
「お、常連さんいらっしゃい!なんですか?今日はデートですか?」
「あはは・・・一応、そう言うことになるんですかね・・・ご無沙汰してます、キャロロさん」
よく行く喫茶店に行って、軽食を取ることに。
こう言う時、慣れていないとこうなるんですね・・・
「それはそれは!奏さんのファンの方たちに知られたら大変なことになりそうですね!ただでさえ、一緒に演奏している人達も女性ばかりですから」
「そこまで僕のファンな人っているんですかね?」
「当然、いるにきまってるじゃないですか!喫茶店の中のステージで申し訳ないんですけど、また依頼させていただきますね!」
「はい、ご依頼お待ちしております」
と、前にもここで小さなステージをやった関係で仲良くなったキャロロさんと話をしてから注文して、それが来るのを待つことに。
「なんだかんだ、奏さんって人脈広いっスよねぇ・・・」
「コミュニティで引き受けている仕事の都合上、依頼先の人たちと繋がりが出来ますから。また依頼してもらうためにも、良好な関係を築いておきたいですし」
「納得っス。さすがは、あの中で唯一問題児じゃないだけのことはあるっスね」
「それは、僕がどうこうではなくてあの三人の方に問題があると思います」
「確かにそうっスね。あの三人の問題児っぷりには、見習いたいものがあるっス」
「やめてくださいよ、本当に・・・」
これ以上問題児が増えると、僕と黒ウサギさんの胃がかなりピンチになります・・・うぅ、思い出しただけでもいたくなってきた・・・
「ほらほら、奏さん。注文したものが届いたっスよ」
「そうですね。じゃあ、食べましょうか」
そう言って、僕とレヴィちゃんはおしゃべりをしながら食事を始めました。
♪♪♪
「結構、遊びましたね・・・」
「そうっスねぇ・・・すっかり暗くなっちゃったっス」
あの後、もう何をするとか気にしないで色々と遊んでいたらすっかり暗くなってしまいました。そろそろ帰る時間かな・・・
「あ、そうだ。最後に一個お願いしてもいいですか?」
「何か自分に出来ることっスか?」
「はい。・・・僕でも使えるような武器を、みつくろってほしいんです」
「武器・・・っスか」
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