特別編
歌い手、デートする ニンジャver
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レンタインなんかも、山のようにチョコが届きました」
「お、自慢・・・ってわけでもないみたいっスね」
僕の表情を見てくれたんだろう。この暗い顔を見れば、自慢の類ではないことはすぐに理解してもらえるはず。
「まあ、そうなんですよね・・・色々と、ありまして」
「えっと・・・具体的には、どんな感じっスか?」
「告白はしてきた人の多くは、ヤンデレって言うんでしたっけ?僕を独占したいならまだいいですけど、家から出ないで一生一緒にとか、食事も排せつも全部やるからただ歌だけ歌っていてほしいとか、まあそう言うのがかなり・・・」
「・・・・・・」
レヴィちゃんが絶句してる。これってかなり珍しいんじゃないかな?
ちなみにだけど、今あげたのもまだマシな方だったりします。序の口ですよ、序の口。
「バレンタインに届いたチョコは、誰からなのか調べて仲のいい知り合いからのものは安心して食べれましたね。その他のものは、ちょっと危なかったので失礼な話ですけど食べずに捨てる、それも事務所のスタッフがそのことが他に漏れないように全力で、という感じでした」
「そこまでしないとダメって、一体どんなのっスか・・・」
「・・・初めてファンから届いたものは、食べやすいようにと思って割ったら髪の毛が出てきました」
「・・・・・・・・・」
事務所で食べる、という手段をとってよかったと心から思います。他の人がいるから齧りつかなかったわけで、一人だったら普通にパクリ、と・・・
・・・ちょっと寒気が・・・
「それからは、ファンから送られてきたものはかなり注意して扱うことにしました。結果、チョコだけでも色々なものが・・・他の部分の毛が入っていたり」
「・・・・・・・・・・・・」
これは同封されていた手紙からの推測でしかないのですけど、あの字と文章の異常さから考えて本気であったと思います。でも、まさかあんなところの毛を入れてくるなんて・・・
「一番ひいたのは、血をチョコにとかしこんでいたものですね。いえ、さすがにそれが人の血であったのかは調べなかったんですけど、何かしらの血であったのは確かみたいで・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・えっと、なんかごめんなさいっス」
「大丈夫ですよ。いつか乗り越えないといけないことですし、気にしてないですから・・・」
「・・・自分やユイさん、ラッテンさんはそういうねじまがった方向の行為は向けないっスから、安心してほしいっス」
「そんな様子がないから、僕は今こうしていられるんです。本当にありがとうございます」
それに、あの事態は“音楽シリーズ”のもつ中毒性によるもの。それはギフトを持っている人には通じないらしいから、この箱庭では気にしなくていいと思う。そう言う意味では、僕はこ
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