キメラテック・フォートレス・ドラゴン
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最初はツァンの質問に答える形で進めるが問題は有るか?」
「無いわ」
「分かった。それじゃあ、何から聞きたい?」
しばらくツァンが考え込み、口を開く。それはこれからの話をする上で最も重要な事柄だった。
「貴方は、一体何者なの?私達に隠している正体は何なの?」
「良い質問だ。それに体するオレの答えは、サイコデュエリストで……未来人だ」
何度も転生を繰り返しているという言葉を飲み込み、未来人であるということだけを伝える。
「未来、人?」
「そうだ。オレのマリニーには時間跳躍装置と時空跳躍装置の二つが搭載されている。これを扱うには莫大なエネルギーが必要となり、それを賄える物がマリニーの主機であるモーメントだ。まあこれは後でいいだろう。とにかくオレは時間跳躍装置を使ってこの時代にやってきた未来人だ」
「未来から、ということは過去を変えて未来を変えようとしているの?」
「まあ、それに近いことだ。オレの目的はこいつを救う為だ」
デッキケースからsophiaを取り出してツァンに見せる。
「創星神sophia?見たこと無いカードね」
「この世に一枚しか無いカードだろうな。オレもこの一枚以外見たことが無い。そして、こいつには精霊が宿っているが死滅しかけている。オレはこいつを救う為にこの時代にやってきた。そしてこいつが死滅しかかっている原因を突き止めた。その原因を取り除く為にオレはシンクロを普及させ、アカデミアに入学した」
「アカデミアに入学することが精霊を助けることに繋がるの?」
「本来、この時代には決闘王になる男がいた。その男はアカデミア時代において数多くの事件を解決に導いた。だが、その男はこの世界においては事故によって亡くなっている。彼の代わりを果たすことがこいつを助ける道となる」
「つまりは遊矢の何かを変える為に来たんじゃないのね」
「ああ。そうだ」
「分かったわ。少なくともこれで遊矢を軽蔑しなくてすむわね。次に聞きたいのは闇との戦いについてよ」
「先程も言ったが決闘王になる男はアカデミアで数々の事件を解決していった。その事件に共通するのが闇だ。此所で言う闇とは強大な力というだけで善でも悪でも無いとだけ言っておく。それを操る者によって善にも悪にも染まる。闇と戦うにはそれなりの力が必要になる。だからこそ精霊界で精霊との縁を結んでもらいたい」
「あのサイ・ガールみたいに私もパートナーを作れってことか」
「作らなくても精霊界に数日も居ればそれなりに力は手に入る。まあ耐性程度だから出来ればパートナーを作った方が良いな」
「そのパートナーってどうやって作るの」
「これと言った方法は無いな。見分け方もただ単純に惹かれあう感覚がある位だ。一番手早い方
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