魔法薬学
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方法である―ただし、我輩がこれまで教えてきたウスノロたちより諸君がまだまだましであればだが」
ずいぶん小説的な言い回しだな。意外とロマンチストだったりして。
大演説の後、クラス中がシーンとなり、隣ではリアンが真っ青になっているのにも関わらずそんな全く関係無い事を考えているアッシュは、余裕だった。
「ポッター!アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になる?」
いきなりポッターを指名し、質問する。その少し横でグレンジャーが高々と手をあげている。ツンツンとリアンはアッシュの腕をつく。
「なあ、解かる?」
小さな声でリアンはアッシュに問いかける。
「眠り薬になるよ。でもあまりに強力だから『生ける屍の水薬』って言われてる」
さも普通かの様にリアンに答えるアッシュは、勿論教科書を事前に何回も読み返し、暗記している。答えると驚いたような顔をして、「さすがだね」と呟いた。
「わかりません」
ポッターは答えた。
「チッ、チッ、チ―有名なだけではどうにもならんらしい」
グレンジャーの手は無視され、スネイプはせせら笑った。
「ポッター、もう一つ聞こう。ベルアール石を見つけてこいと言われたら、どこを探すのかね?」
スネイプはまたそうポッターに聞いた。そしたらまたリアンが腕をつつき、顔を覗き込んでくる。それを、スネイプを少し指し、「ちゃんと聞け」とジェスチャーをする。
「わかりません」
「クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな、ポッター、え?」
隅々まで、ポッターが覚えてるわけないのに。と思い、大人げないと呆れていた。
「ポッター、モンクスフードとウルスベーンの違いはなんだね?」
「わかりません」
そこまで行くと、堪えきれずにフッとアッシュは笑ってしまった。それをあざとくスネイプは見つける。
「グレドール、何がおかしい」
冷たい声でアッシュに問う。隣のリアンはやばいよっという風に何度も腕をつついてくる。
「いえ。最初の授業でいきなり、一年生で習わない内容が出るとは思わなかったので」
スネイプの冷たい眼にも臆することなくハキハキと言う。そう言うと目に見える様にスネイプの顔は引きつる。
「では、グレドール。君は解かるのかね」
「ええ。アスフォデルとニガヨモギを合わせると、眠り薬になります。でも強力な為、『生きる屍の水薬』と言われています。ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で、殆どの薬に対する解毒剤となります。モンクスフードとウルスベーンは同じ植物で、別名をアコナイトと言いますが、トリカブトの事です」
どうですか?と言わんばかりにニコッと微笑むと、スネイプは苦
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