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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-12 妖精の世界へ
Story12-3 リーファと共に
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部を登るんだけど、そのドームを守ってるNPCのガーディアン軍団が凄い強さなのよ。
今まで色んな種族が何度も挑んでるんだけどみんなあっけなく全滅。
サラマンダーは今最大勢力だからね、なりふり構わずお金貯めて、装備とアイテム整えて、次こそはって思ってるんじゃないかな」
「ガーディアンはそんなに強いのか?」
「もう無茶苦茶よ。
だってALOがオープンして1年経つのに、1年かけてもクリアできないクエストなんてありだと思う?」
「それは確かに……」
「実はね、去年の秋頃、大手のALO情報サイトが署名集めて、レクトプログレスにバランス改善要求だしたんだ。
回答はお決まりの
『当ゲームは適切なバランスのもとに運営されており』なんたらかんたら…………だったわ。
最近じゃあ、今のやり方だと世界樹攻略はできないっていう意見も多いわ」
「……何かキークエスト見落としてる、もしくは……単一の種族だけじゃ絶対に攻略できない?」
ババロアを口に運ぼうとしていた手を止め、リーファはキリトの顔を改めて見た。
「へぇ、いいカンしてるじゃない。
クエスト見落としのほうは、今躍起なって検証してるけどね
後の方だとすると……絶対に無理ね」
「無理?」
「【最初に到達した種族しかクリアできない】クエストを、他の種族と協力して攻略しようというのは無理でしょ?」
「……じゃあ、事実上世界樹を登るのは、不可能ってことなのか?」
「……あたしはそう思う。
そりゃ、クエストは他にもいっぱいあるし、生産スキル上げるとかの楽しみもあるけど……でも、諦めきれないよね、いったん飛ぶことの楽しさを知っちゃうとさ……
たとえ何年かかっても、きっと……」
「それじゃ……遅すぎるんだ……」
キリトはポツリと呟き……世界樹を目指すために店を出ようとした。
「……ありがとうリーファ。色々教えてくれて助かった。ここで最初に会ったのが君でよかったよ」
立ち上がりかけたキリトをリーファが呼び止めた。
「ちょ、ちょっと待ってよ。
世界樹に行く気なの?」
「ああ。やらなきゃいけないことがあるからな」
「無茶だよ、そんな……
ものすごく遠いし、途中で強いモンスターもいっぱい出るし、そりゃ、君も強いけど……
じゃあ、あたしが連れていってあげる」
「え……」
キリトの眼が丸くなる。
「いや、でも、会ったばかりの人にそこまで世話になる訳には……」
「いいのよ、もう決めたの!」
時間差で赤くなった頬を隠すようにそっぽを向いた。
顔を赤くしたままリーファが、此方をチラリと見る。
「明日も入るよね?」
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