暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-12 妖精の世界へ
Story12-3 リーファと共に
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の客はほとんど居なかった。



キリトとリーファは奥まった窓際の席を陣取り、互いに向かい合って腰掛ける。

「さ、ここは私が持つから何でも自由に頼んでね」

「じゃあお言葉に甘えて……」

「でも…………今食べすぎるとログアウトしてから辛いよ」

リーファがメニューにある魅力的なデザートの数々を睨みながら唸るのを微笑ましそうに眺めながら、俺もメニューに目を落とした。



仮想世界で食事をすれば、現実に戻ってからもしばらく満腹感が続く。もうすぐリアルでは夕食時だ。

あまり食べすぎるのは得策とは言えないだろう。


結局注文は……リーファはフルーツのババロア。
キリトは木の実のタルトでユイはチーズクッキー。

飲み物はワインのボトルを1本取ることになった。

NPCのウェイトレスが即座に注文の品々をテーブルに並べて行く。

「それじゃあ、改めて、助けてくれてありがと」

不思議な緑色のワインを注いだグラスを2人でかちんと合わせ、リーファが一気にそれを飲み干すのを見ながら、キリトはそっとグラスに口付けた。

「いやまあ、成り行きだったし……

それにしても、えらい好戦的な連中だったな。ああいう集団PKってよくあるの?」

「うーん、もともとサラマンダーとシルフは仲悪いのは確かなんだけどね。

領地が隣り合ってるから中立域の狩場じゃよく出くわすし、勢力も長い間拮抗してたし。

でもああいう組織的なPKが出るようになったのは最近だよ。

きっと……近いうちに世界樹攻略を狙ってるんじゃないかな……」

「さて、その世界樹について、教えて欲しいんだ」

「いいけど……どうして、そこまでこだわるの? なにか別の理由があるじゃ?」

「今はまだ、会わなければならない人がいるとだけしか言えない」

キリトが真剣に話したのでリーファも追求をやめた。

「それは、多分全プレイヤーがそう思ってるよきっと。っていうか、それがこのALOっていうゲームのグランド・クエストなのよ」

「と言うと?」

「対空制限があるのは知ってるでしょ?

その他のどんな種族でも、連続で飛べるのはせいぜい10分が限界なの。

でも、世界樹の上にある空中都市に最初に到達して、妖精王オベイロンに謁見した種族は全員、アルフっていう高位種族に生まれ変われる。

そうなれば、対空制限はなくなって、いつまでも自由に空を飛ぶことができるようになる……」

「魅力的な話だな…………」

ユイはテーブルのクッキーを食べている。

「世界樹の上に行く方法っていうのは判ってるのか?」

「世界樹の内側、根元のところが大きなドームになってるの。

その頂上に入り口があって、そこから内
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