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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-12 妖精の世界へ
Story12-3 リーファと共に
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て翳すと、回復スペルを唱えた。
青く光る雫が掌から放たれ、キリトに降りかかる。
「お、すごい。これが魔法か」
興味津々にキリトが顔を上げ、自分の体を見回す。
「高位の治癒魔法はウインディーネじゃないと使えないんだけどね。
必須スペルだから、キリト君も覚えた方がいいよ」
「へぇ、種族によって魔法の得手不得手があるのか。
因みにスプリガンてのは何が得意なんだ?」
「トレジャーハント関連と幻惑魔法。
どっちも戦闘には不向きで不人気種族No.1なんだよね」
「うへ、やっぱり下調べは大事だな」
キリトは大きくひとつ伸びをして、周囲にぐるりと視線を向ける。
「おお、ここがシルフの街かぁ。
綺麗な所だなぁ」
「でしょ!」
そしてキリトはリーファのホームタウンを眺めた。
スイルベーン……別名翡翠の都。
華奢な尖塔群が空中回廊で複雑に繋がり合って構成されているその街並みは、色合いの差こそあれ、皆艶やかなジェイドグリーンに輝き、それらが闇夜の中に浮かび上がる様は幻想的だ。
また、風の塔の裏手に広がる領主館はとても壮麗である。
3人が声もなく光の街を行き交う人々に見入っていると、不意に右手からリーファに声が掛かった。
「リーファちゃん!無事だったの!」
手をぶんぶん振りながら駆け寄ってくる黄緑色の髪をした少年のシルフによるものだった。
「あ、レコン。うん、どうにかねー」
リーファの前で立ち止まったレコンと言う少年は眼を輝かせている。
「すごいや、アレだけの人数から逃げ延びるなんて、さすがリーファちゃん……って……」
今更のようにリーファの傍に立つキリトに気づき、彼は口を開けたまま数秒立ち尽くした。
「な……スプリガンじゃないか!?
なんで……!?」
飛退り、腰のダガーに手を掛けようとするレコンをリーファが慌てて制する。
「あ、いいのよレコン。この人たちが助けてくれたの」
「へっ……」
リーファが唖然とするレコンを指差し、キリトに彼が何者なのかを説明した。
「こいつはレコン。
あたしの仲間なんだけど、キリト君に会う前にサラマンダーにやられちゃったんだ」
「俺はキリトだ。よろしく」
「あっ、どもども」
レコンはキリトの手を握り、ぺこりと頭を下げる。と
「いやそうじゃなくて!」
漫才のノリツッコミのように飛び退った。
「だいじょうぶなのリーファちゃん!? スパイとかじゃないの?!」
「私も最初は疑ったんだけどね。
何よりスパイにしては天然ボケ入りすぎてるしね」
「あっ、ひでえ!」
あはははと笑いあ
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