第五話
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することにした。
今回の正面突破は、まず俺がインクルシオで透明化した状態で中に入り込んで壁などを破壊して目を引き、次にカズキが正面から突っ込んで出来る限り混乱させる。で、そのまま二人で暗殺対象を・・・って感じだったんだけど・・・
「ん?なんだ?」
「いや・・・スレイブって、何してたんだ?」
そう、スレイブは何もしてないんだ。ボスが指定した今回のメンバーでもないのに行く時についてきてるし、かと言って攻め込んだ時に一緒に暴れてたわけでもないし・・・
「・・・マスター、まさかまだ私が何なのか話していなかったのですか?」
「えーっと・・・話した、よ?ほら、ナジェンダにスサノオ、テリンガは知ってるし」
「つまり、ほとんどは知らないのですよね?」
「・・・・・・ハイ」
そして、カズキはスレイブに言われてなんだか縮こまっていた。メイドと主なのに立場が・・・
「あーっと、だな。タツミは俺の帝具についてどこまで知ってる?」
「ん?えっと・・・スタイリッシュの時、俺達の前で納刀してたやつだよな?今回も使ってたあの紫色の刀身の両手剣。両手剣型の帝具、抜刀必殺・ダインスレイブだっけ?」
名前についてはボスから聞いてたし、見た目から両手剣型でいいはず。顔を隠すためかそれっぽいマスクを着けてたから騎士っぽかったのが印象的だ。
「それで、抜いた時に一つの命を奪わないと刀が鞘に収まらないから『抜刀必殺』。普段は危険種でもいいんだけど、毎回それだとどこかで鞘に収まらなくなって、最後には呪いで持ち主が死ぬから今回みたいに仕事を入れてもらった・・・で合ってるよな?」
「うん、良く覚えました。意外と記憶力いいんだな」
「意外とは余計だ!」
ったく・・・。
何にしても、帝具については一通り覚えておくようにボスに言われてるから覚えたんだ。これで少しは・・・
「でも、残念。完璧な回答ではないな」
「え!?そんなはずは・・・」
「事実として違うんだから素直に受け入れろ」
スレイブにはっきりと言われた。容赦なく言ってくるな・・・
「はぁ・・・じゃあ、どこが違うんだよ?」
「ああ、俺の帝具は両手剣型じゃなくて生物型、帝具人間だ」
「・・・・・・はぁ!?」
いやいやいやいや!だって・・・
「あれはどう見ても両手剣型だろ!?まさか、あれがスレイブだったとでもいうのかよ!?」
「まあ、あれだけを見たらそうだよな。そして、俺が言いたいことはちゃんと察したか」
「そうじゃなくて・・・」
「スレイブ、ほれ」
カズキは俺の言う事に耳をかさず、スレイブの手をとって・・・次の瞬間、スレイブの姿がほどけて、カズキの手に両手剣が現れた。
「・・・・・・マジ、なんだな」
「オウ、大マジだ」
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