第三話
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ただでさえキサマは八霧高校美女美少女ランキング第三位のティアたんがキサマと毎朝のお話タイムを設けていること自体、センター試験の英語、大問二の文法問題を全問テキトーに選んで全部外す方が簡単なほどの奇跡だというのに、ランキング一位のあーちゃんなど………」
「フンッ」
「甘いッ」
今度は受け止められたので拳を戻しつつ、ふと気になったことを問う。
「ちなみに、その確率はどれくらいなんだ?」
「約五パーセントだ」
「オオゥ………」
希望を持っていいのか悪いのか、何とも微妙な数値だな。ってか、何でこいつはそんな確立を知っているのだろうか?
……まあ、言われなくても分かっているつもりではある。俺は学力も普通なら家柄が何か特殊なわけでもない。強いて言えば剣大会優勝の記録や剣記録保持者だったりするわけなんだが、そもそも射撃はスタートが県大会なので何とも言えない。去年はブロック予選で敗退してしまったので、今年は国体に行けるよう頑張るつもりだ。
そんなレベルのこれまで彼女がいたこともないようなやつが、あの先輩に対して想いを寄せるなんて分相応もいいところだというのは、重々承知している。
でも、恋愛ってのはそういうものではないはずだ。相手に迷惑をかけないレベルで自分の気持ちに正直になる、ってもんだろう?
そして、ふと言ってやろうという気になったのでアレクに助言をしてやることにする。
「そうだ、アレクよ」
「なんだ?」
射座が空いたためかビームライフル(銃)とジャケット、スタンドを準備していたアレクがこちらに顔を向ける。それに対してい既に制服に着替え終わっている俺は二乙を整理しながら話を続ける。
「お前、都市伝説のお化けに襲われたらどうする?」
「は?そんなもの、いるわけがないだろう」
「そう言うなら別にかまわんが、都市伝説トークができればティアと仲良くなれるかもしれないぞ?」
「……知り合いに聞いて、色々と回ってみるか」
自分の発言を覚えているのかも怪しい様子だったが、まあ気にしてはいけないのだろう。
「そうかそうか。襲われたって話をすればきっとティアは喜んでくれるぞ」
「ふむ……まあ、なかなか出来ない経験をしつつティアたんと仲良くなれるのなら、いいこと尽くしだな」
口調は超冷静そうなのに、表情は緩みきっている。それでもちゃんと準備を進められている辺りはすごいけど。
「さて、そろそろ先輩が上がる時間みたいだから俺も上がる」
「ム……まあ、頑張るんだな。オレは色々と知り合いを当たって都市伝説の話を探ることにする」
言葉だけはアホらしいのだが、頬をチークピースに乗せた瞬間にそんなものは消えうせていた。あの見た目もあって、銃を構える姿はとても絵になる。
そのままアレクが最初
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