第二話
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を見せている。ポニーテールのまじめ系クラス委員長だと思っていたのだが、意外にもその手のオカルト話が好きな女の子だったらしい。
「怪談系となると、『メリーさんの人形』とか『ベッドの下の斧男』とか、そんな感じの?」
「はい、そういうのですね。他にも学校の七不思議もそうですし、とあるハンバーガーショップでミミズが入っていた、なんて言うのもそちらにカテゴリできるかもしれません」
「昔そんな話があったなぁ。『あれって食べれるの?』なんて言ってミミズを捕まえてこようとした知り合いがいたよ」
知り合いと言うか、姉的なポジションにいる従姉弟なんだけど。その性格から年上と言う感じはしない。姉さんはホント、無邪気と言うかピュアと言うか天然と言うか、そう言うのを信じやすい人なのである。
「あれは確か、『本当は食用ミミズを入れた方がコストが上がる』からそんなことはしてません、って発表して消えちゃったんだっけ?」
「そうだったはず。それを聞いたときは、『ああ、食用ミミズを入れてるって話だったんだ………』って思ったよ」
「あー………そっか。その人が本物のミミズであること前提で話してたから、そう思い込んでたんだ?」
「どうにもそのようだ」
まあ、だとしたら体調を崩す人がいくら出てもおかしくはなかったし、その可能性はなかっただろう。おっかなすぎる話だ。
「ちょっと違うかもしれないけど、『一富士二鷹三茄子』みたいなのもあるよ?」
「ああ、夢に見たらいいことあるよ、みたいな?」
「そうそう、『夢』が関わる物は色んな種類があったり………『夢の中の男』とか」
「色んな人の夢に登場する男の人だったっけか」
その画像をネットで見たことがあるが、なんだか、こう………特徴のない人だなぁ、って思った。
似たような人を見た人は多いのかもしれない。
「ケホケホ………カミナ君も詳しいんですね」
「意外とそう言うちょっぴり怖い話、っていうのも好きだったりする」
「ふふっ………ちょっと意外」
「………実は、偶然知っていただけでもあるんだけど」
「あぁ………はい、そっちの方がイメージ通り」
口元に左手を持ってきて小さく笑うティアの姿を見れば、全国男子の五割くらいはクラッと来てしまうのではないだろうか?そう思ってしまうくらい彼女の姿は儚げであり、美しかった。現に、俺のクラスメイト男子達も俺とティアの方をチラチラと見ている。中でも羨ましそうに俺を見ているのは、銀髪に緑色の瞳のイケメン男、アレク・ビブオーリオであった。
ティアは人気者だし、羨ましいのだろう。特にアレクは………うん、良く言えば正直者の残念イケメンだ。なので、俺はそちらに向けてヒラヒラ、っと手を振る。向こうも頷いたのを視界の端で確認する。
あれはまず間違いなく、『後で何を
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