第一話
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の本部で見た記憶のある人間がいた。
何かを探しているような感じだけど・・・生き残りを探しているのだろうか?
・・・なんにしても、このまま見てる、ってわけにはいかないか。
すぐ隣にいるチェルシーにその意図を伝えてから、念のために背中の剣を確認して近づく。
「何をしてるんだ?・・・ってか、何があったんだ?」
「ああ・・・カズキさん。いえ、急にここのチームと連絡が取れなくなったので調査に来ていました。お二人はたしか、任務に行っていたのでしたか?」
「うん、そだね。で?ここはいつ襲撃されたの?」
「そうですね・・・残っていた食事の傷み具合などから考えて、お二人が任務に向かった次の日くらいではないかと」
つまり、俺達が仕事先に向かっている最中。その間にはもう、皆は・・・
「・・・何かやってきた相手の証拠とかは?」
「ありませんね。お二人の帝具で調べるのは・・・無理ですよね」
「うん。私のガイアファンデーションも、カズキのダインスレイブもそう言ったことには向いてないよ」
と、俺が考え事をしている間にチェルシーは話を進めていた。
せめてやったやつらさえ分かれば、この手で殺しに行くのに・・・
『落ち着いてください、マスター。感情的になって向かえば、返り討ちにあう可能性が高くなります』
「・・・悪い、そうだな。・・・そう言う稼業、だもんな」
頭が冷えてきたところで、俺はこれからどうするのかを考える。つっても、特に選択肢はないよな。
「とりあえず、俺達は一旦本部にいればいいのか?」
「はい。まずは本部にいてもらって、何か割り当てる場所があればそこに配属させていただきます」
まあ、色々と人手不足ではあるし、聞いた話では俺達のところとは別の地方チーム・・・ナイトレイドのほうで死亡者が出たらしいし。どこかしら行くあてはあるだろう。
そんなことを考えながら二振りの剣に手を添えて心を落ち着け、集合した本部の人たちの後ろをチェルシーと並んでついていく。
「正直に言いますと、全滅も覚悟していたので二人のこっていた事は行幸でした」
「・・・俺達としては、その場にいたかったんだけどな」
もしもその場にいれば、守れたかもしれない。全員を守り切れなかったとしても、後一人は、後二人は・・・考え出したらきりがないが、それでも考えてしまう。
そんな後悔を抱きながら、本部へと向かうためにエアマンタに乗り込む。
・・・俺、高いところは苦手ではないはずだけど、空を飛ぶレベルだとどうなんだろう・・・
========
革命軍本部で割り当てられたテントの中、簡単に布団を敷いてその上に仰向けに寝転がる。枕元にはスレイブもいるが、まあいつもの事なので気にしない。
つ
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