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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第67話 クレインの考え
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だ。

「だけど残念だったな、敵視していたスカさんは今や、子煩悩の良い科学者だ。このゆりかごを見ても自分の家族を守るために動くだけだ。お前の思うような反応は決してしないだろう」
「…………………黙れ」
「そう考えればスカさんはより人間らしくなったと思う。………けれどお前の場合はどうだ?」
「人間らしさなど………」
「それがお前の限界だ。スカさんはこれからもっと世界を広げていく。その結果お前の想像も出来ない凄い発明だってやり遂げるだろう。お前のブラックサレナの様なパクリとは違った発明をな」
「黙れ!!!!」

今までに見た事の無い形相でクレインが怒鳴った。最初の余裕そうな表情は既に消え去り、般若のような怒りに満ちた顔へと変わっていた。

「貴様に何が分かる!!望んでも居ないのに造られ、欠陥品扱いされ、蔑まれる。その様な状態から私はここまで来たのだ!!!人間らしさ?そんなものどうでもいい!!私は、私自身の価値をこの世界に示す為に戦っている!!!」
『悲しい人………』
「何とでも言うがいい!!私は欲望の限りを尽くし、スカリエッティを超える!!」

しっかりと地に足を付け、再び双剣を展開し、構えるクレイン。どうやらダメージも多少なりと抜けた様だ。

「零治!!」

そんな中、エリスがこちらへとやって来た。

『代わりましょう。零治も使い慣れたデバイスの方が戦いやすいと思うわ』

そう言って待機状態に戻るホムラ。色々とあったがこいつが居てくれて大いに助かった。

「ありがとうホムラ。………エリスセットアップ!!」

人型から刀へと変化するエリス。

「さあやるぞエリス!!」
『ええ!!』

エリスに変わっても無闇に動けないのは変わらない。………それでも僅かな可能性でも諦めないと決めた。

「クレイン、お前に勝って俺達は明日を掴む!!」
「望む明日を迎えるのは私だ!!」

両者満身創痍の戦いは佳境へと進んでいくのだった………
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