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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico9春ランラン♪
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りでいいよ。はやて達は石田先生と挨拶を済ませて来るといい」
「「「ルシル!」」」「ルシル君!」
小さく手を振ってリアンシェルト総部長の元へ歩き出したルシル君をアインス達が一斉に呼び止めた。あまりの切羽詰まったかのような声色に、わたしやリイン、すずかちゃん達もお喋りをやめてルシル君らを見た。
「大丈夫だよ。それじゃ行ってくる」
満面の笑顔をわたしらに向けた後、ルシル君は去ってった。
†††Sideはやて⇒ルシリオン†††
リアンシェルトが居る。この言葉をはやてから聴いた時、どれほど俺を恐怖させたか。共感してくれるのは、リアンシェルトが“堕天使エグリゴリ”の1機だと知っているシグナム達だけだ。古代ベルカ時代において、“エグリゴリ”のメンバーの名前はすでに彼女たちに伝えてあるからな。
局に務めることになって数日となっていたあの日、レティ提督からリアンシェルトを紹介された時のシグナム達の驚きようと言ったら。だからリンディ提督やレティ提督に思いっきり不審がられていたよな。ま、色々と言い訳をして有耶無耶にすることが出来たわけだが。
「――リアンシェルト准将。どうもです」
リアンシェルトを遠巻きに眺めながら花見をしていた局の知人や初見の人たち(表情からして、彼女に見惚れているようだ)と挨拶を終えた後、ひとり儚い表情(のように見えるが、実際は退屈でしょうがないって感じだ)をしてひとり桜を眺めていたリアンシェルトに声を掛ける。
「ええ。元気そうで何よりです、ルシリオン研修生」
「ご挨拶に伺いました。『こんなところで何をしている? 目的はなんだ? 俺の監視か?』」
「そうですか。わざわざありがとうございます。『そんなわけがありません。レティ・ロウランに半ば拉致のごとく連れて来られただけです。監視など、そんな暇はありませんから』」
俺とリアンシェルトの視線がぶつかる。少しの間見つめ合った後、「私を見ているより、友人たちと話す方が有意義と思いますけど?」リアンシェルトが先に目を逸らし、両手で包み込むように持っていたコップに口を付け、飲み物を呷った。
「・・・ではこれで失礼します」
リアンシェルトに一礼して踵を返し、みんなの元へ向かうために歩き出す。ふと、「あれ? アイツが呑んでいたのって匂いからして酒だよな、ワインっぽい香りがしたし」チラッと背後を振り向くと同時、「きゃぁぁぁ!? ヴァスィリーサ准将が倒れたぁぁーーー!!?」悲鳴が上がった。
(あ〜あ。アルコールが弱いのは変わらず、か)
リアンシェルトはアルコールに弱い。数口程度なら大丈夫だが、ある一定の摂取量を超えると突然ぶっ倒れる。今がそうだ。女性局員に看てもらっているリアンシェルトを懐かしく思いながら、「・・・和んでいる場合じゃな
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