マブラヴ
0894話
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かエザリアに聞いてみる」
『ええ、お願い』
短く言葉を交わして通信を切り、次にエザリアへと。
幸い内政担当の建物にいたらしくあっさりと捉まったので、レモンと相談した内容を話したのだが……
『……そう』
何故か返ってきたのは、どこか奥歯に物が挟まったような言葉。
何だ? 何か見逃しているのか?
「何か不味い事でもあるのか?」
『不味いというか……ねぇ、アクセル。日本にはストライクダガーを、アメリカにはジンを。それはまぁ、分からないでも無いけど……オーストラリアはどうするの? 今の話を聞く限りだと、オーストラリアに対する配慮が足りないように思えるんだけど。私達がこの世界で最も親密にしている国家なんだから、その辺もきちんと考慮した方がいいんじゃない?』
「なるほど」
そう言えば、確かにオーストラリアに対しては最近蔑ろにしていたかもしれないな。
「となると、どんな機体を譲渡すればいいと思う? ストライクダガーとジンに負けない機体となると……M1アストレイか?」
『M1アストレイはオーブの主力機なんだから、いい顔しないと思うわ。それならジンの上位機種のシグー辺りがお勧めね』
ジンにシグー……どちらもザフトの機体か。
いやまぁ、エザリアの出身を考えればザフトの機体に信頼感があるのは当然なんだろうが。
ただ、確かにジンよりも性能が上のシグーをオーストラリアに譲渡するというのは色々と都合がいい。これからもオーストラリアとはいい関係を築いていく必要がある以上、その線で進めるか。
「分かった、ならその方向で話を進めよう。ビルの方は今俺が待たせているから、オーストラリアの方にはエザリアの方から連絡を頼む。それと、ジンとシグーをオーブ経由で10機くらいずつ買い取ってくれ」
『え? 日本にはストライクダガーを1機しか渡していないでしょう? なのにオーストラリアとアメリカには複数譲渡するの?』
「いや、勿論1機だ。だが、他の国や他の世界に行った時に取引材料になるかもしれないだろ」
もっとも、ザフト製のMSというのは基本的にコーディネーターが操縦するように作られている。つまり、ナチュラル……普通の人間が操縦する事は考えられていないのだ。
ただし、それはあくまでも反応速度や処理速度、あるいは耐G能力の問題であって、コーディネーターの能力を上回る事が出来れば問題なく操縦出来るんだが。
具体的に言えば、現在シャドウミラーの実働班にいる者達なら、新人のスティングやアウルでも全く問題なく操縦出来るだろう。
そうなれば、当然マブラヴ世界でもエースパイロット辺りなら普通に操縦出来る筈。
ああ、そうなれば……
「悪い、エザリア追加だ。どうせならこの際ザフトのMSを10機くらいずつ買っておいて
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