マブラヴ
0894話
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ラーの関係を深めようと思っているのは間違い無い。
……恭子本人がそれに気が付いていないとは思わないが、その割には秋波を送って誘ってきたりはしないんだよな。
いや、確かに義務感だけで誘われてどうこうってのは俺の趣味じゃないから、助かってるんだが。
「親密という程に親密じゃないさ。いいところ、ただの友人ってところだな」
『そうかい? ならこちらからもいいパートナーを紹介出来ると思うんだけど、どうだろう?』
「戯れ言はもういい。別に女に関して困ってるって訳じゃない。今でさえ恋人が5人もいるってのに」
『英雄色を好むって奴だね。……まぁ、この話はこれくらいにして、だ。アメリカとしてもシャドウミラーの要求をそのまま認めるというのは、今のままだととてもではないが出来ない。そこで、だ。ここで1つ取引と行かないか?』
「取引? 現状でアメリカに対する貸しは大量にあったと思うがな。特にバーナード星系の件とか、キリスト教恭順派が使った最新鋭機の件とか」
『……君の気持ちは分かる。分かるんだけど、こちらにも面子というものがあってね。多少は顔を立ててくれると助かる。お互いのこれからの為にも』
申し訳なさそうな顔を浮かべてそう告げてくるビル。
確かにこうして見る限りでは色々とあるんだろうが、今見せている表情が本気のものである筈は無いだろう。
だが、そうだな。確かにBETAと真っ向から戦える為の戦力がこの世界に必要なのも事実だ。日本に提供したストライクダガーにしても、解析出来た技術を完全に活かしているとはいえない。
となると、やはりより技術力の高い国……具体的に言えばアメリカに対してストライクダガーを提供して根本的な技術力を上げるというのありと言えばありか。
「そうだな、5分くらいこのまま待ってくれ」
『ああ、勿論だよ。友人のアクセルの頼みだ。5分待つくらいはどうということはないからね』
向こうにしても手応えを感じたのか、特に何を言うでもなくこっちの要求をあっさりと飲む。
そんなビルをそのままに一旦通信の音声のみを切り、ホワイトスターの家へと通信を入れる。
『はい? あら、アクセル。どうしたの?』
通信に出たのは、タイミング良くレモン。
どうやら何かのレポートを読んでいたらしく、その後ろに映っているテーブルの上には数枚の紙が存在している。
コンピュータでも普通にレポートは読めるんだが……その辺はまぁ、趣味の一環に近いんだろう。
そんな風に思いつつ、時間もないので早速本題に入る。
「レモン、現在日本でストライクダガーの解析はどの程度まで進んでいる?」
『どの程度って……そうね、まず自力でMSを作る事は出来ない。これはいいわよね?』
「まぁ、その辺は当然だろうな」
SEED世界とマブ
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