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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
12 激闘 竜討伐
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からないが、もう一方の火炎も明後日の方向へ飛んでいったようだ。

「いっ...てぇ...。」
「痛覚ねぇだろ、GJだったぜ。」

 キリトが軽口を叩く。

「うっせえ行くぞ。」

 無事だった円月刃を抜き放つとキリトを引っ掴んで走り出した。
 そして...。

「ラストアタック貰ったァ!!」

 助走を乗せたシングル・シュートがヒドラに突き刺さり、結局ラストアタックは俺が取った。が、同時に円月刃も逝った。

 周りから、主にアインクラッド解放隊から嫉妬と殺意を浴びせられるが気にしない。
 ボーナスは...

「アスカロン...?」

 竜剣 アスカロン、片手剣らしい。丁度得物が全滅したしありがたい。

「お疲れ様っ!」
「暴れたなぁ、お前。」
「シュン君、お疲れ様〜。」
「またお前がラストアタックかよ、いい加減譲れっての!」

 次々と労いの声がかけられる。そこで初めて勝ったという実感が生まれた。

「ああ、まあな。みんなお疲れさ……ま………あ……れ……?」

 体が重い。
 視界が霞む。
 音が遠くなっていく。
 平衡感覚が麻痺を起こしてる……?

 ぐらりと視野が揺れ始め、次の瞬間には黒に塗り潰されていく。

「―――!」

 キリトが駆け寄ってきながら何かを言っているようだが何を言っているか分からない。
 そんな感覚を最後に俺の意識は掻き消えていった。
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