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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
12 激闘 竜討伐
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」
矢継ぎ早に指示が飛び交い、確実にヒドラを追い詰める。残るHPバーは5本の内2本半、戦局も押してきているし犠牲者も出ていない。
「行くでござるよ!」
「「合点!!」」
忍び口調の叫び声で何人かが飛び込み、投剣を浴びせかけ短刀や曲刀で斬りかかる。
「ブロック行くぞ!3人!!」
重装備の屈強な男たちが迫る牙の前に立ち塞がり、弾き返した。その脇をすり抜けて敵の眼前に飛び出すと、何人もが剣を振る。
スイッチを繰り返しHPを削り続けていく。そろそろ15分を回り、綻びも出始めていたが残りのHPバーを1本まで追い詰めた。
「発狂入るぞ!全員警戒ッ!!」
「タンク全員前いくぞ、俺に続けェ!」
尻尾をブロックした男を戦闘に盾持ちが前に出る。それと同時にヒドラが吠えた。
地鳴りが起こる程の轟咆で前で構えてた壁戦士達が吹き飛ばされかける。
さらに...、
「え!?バフ消えた!?」
誰かの声でステータスバーを見ると、確かに防御力増加のバフとバトルヒーリングのHPリジェネが無効化されてた。
しかしさらに状況は悪くなる。
「ッ!?散開だ!早く!!」
両方の頭の口から炎が漏れ出ている。
一瞥でもこれまでのブレスの比ではない量の炎だと見て取れた。
―――間に合わない―――
誰かが呟いた。確かに、このまま撃たせれば全域を巻き込むだろう。
“このまま“なら。
「全員右に走れっ!!」
思いっ切り吠えると全速力で走り出した。周りは訳も分からず、でも右に走り始めていた。
一瞬で誰にも干渉しないコースを出し、駆け抜ける。目指すは一番ヒドラに近い大盾持ちの男。
「そこのタンク!動くなよ!!」
いきなり指名されて固まるタンク。そこに向かって跳躍、盾を足場にさらに飛び上がった。
「ふ...っざけんなぁ!!」
炎を生み出しているヒドラの右の頭、それすら超えて高く舞い上がった。相手はこちらを気にすら留めてない、がら空きの頭頂部に狙いを定めてレイジスパイクを構える。
起動モーションが認識されアシストが体にかかり始める。その瞬間、ついにヒドラの双頭が溜めに溜めた爆炎を吐き出そうと口を限界まで開けた。
タンクがせめてもの抵抗か盾を構え、他のプレイヤーのカバーに入る。
そして炎が放たれる瞬間、爆音とともになにかがヒドラの頭に降り注いだ。
そして爆煙の中から吹っ飛ばされてきたのはさっき跳んだシュン、とっさにキリトとクラインが受け止めた。愛用していたはずの長剣は砕け散っており、焼け焦げ他マントとともにポリゴンとなって消えている。
ヒドラの方は苦しむような呻きをあげながら後ずさり、その右頭はほぼ吹き飛んでいる。爆発の衝撃か分
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