憎悪との対峙
39 危険な違和感
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こえてきて2人は足を止め、顔を合わせた。
そして再び走り出し、ようやく4階の部屋の前に辿り着いた。
「!?サイトくん…もう大丈夫なの?」
「あぁ…遅かったか…」
2人の視線の先には驚いた表情を浮かべた彩斗がいた。
先程まで疲れ果てて眠っていたというのに、多少の疲労は感じさせるもののピンピンしている。
だが2人が驚いていたのは彩斗の方ではなく、目の前の状況そのものだった。
「ハートレス…アイリス…僕はいったい…」
状況を飲み込めない彩斗の右手には金属が握られていた。
ドアノブだ。
そして伸ばした左手の先には外れて床に倒れたドア。
正確にはドアだったというべき木の板と蝶番が転がっていた。
ハートレスの予想、それは電波変換した後、エネルギーが体内に残存するということだ。
すなわち電波変換せずとも人間を越えた力が発揮できるということに他ならない。
その仮説の正否は目の前の破壊されたドアが無言で語っていた。
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