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(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
読み切り的な話
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審判権限(ジャッジマスター)≠フ発動が受理されました! これよりギフトゲームThe PIED PIPER of HAMELIN≠ヘ一時中断し、審議決議を執り行います。プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中断し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください! 繰り返します」


 辺り一帯に幾度も轟く雷鳴を発しながら、帝釈天より授かったギフト――疑似神格・金剛杵(ヴァジュラ・レプリカ)≠天高く掲げるは、帝釈天の眷属にして、箱庭の貴族と謳われし、黒ウサギ。


「プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中断し―――え?」


 黒ウサギは最後まで言い切る事無く、呆然としながら空を見上げた。
 審判権限≠フ発動が途中で止められた事、そしてギフトゲーム中でありながらも黒く輝く契約書類(ギアスロール)≠ェ、ペスト出現時とは比にならない程降りそそいできたからである。

 黒ウサギは慌ててその中の一枚を手に取り、内容を読み始める。
 黒ウサギだけではない、十六夜や飛鳥、耀の問題児たちも、サラマンドラ≠フ新当主であるサンドラやサラマンドラのメンバーも、黒い何かの封印が解かれた白夜叉も、そしてこの場にいる面々に理不尽なギフトゲームを仕掛けたグリモグリモワール・ハーメルンの面々も驚愕し、慌てた様子でギアスロールを読み始めた。

 その黒く輝く契約書類にはこう書かれていた。


『ギフトゲーム名最終試練―Last Embryo―

  ・プレイヤー一覧
   ・現時点で箱庭の存在を知る修羅神仏、神格保有者、神族・仏門に属する者、先記の者等の属するコミュニティ、先記の者等と関わりのある全ての知的生命体。

  ・ホストマスター側 勝利条件
   ・全プレイヤーの屈服・又は殺害。

  ・プレイヤー側 勝利条件
   ・ゲームマスターを打倒。

  ・特殊条件
   一、身の潔白をホストマスターに示したプレイヤーはゲームから離脱出来る。
   二、審判権限(ジャッジマスター)を持つ者の参加を許可する。
   三、ホストマスターの許可があった者は、ゲームから離脱する事が出来る。

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
 エルプシャフト§A盟 印』


 そして町の中心にいきなり現れた三つの旗印。
 ギフトによる恩恵か、旗はそこまで大きくないのにこの場にいる誰ものがその旗を視認することができた。

 左側の旗は、中心に狼の顔があり、狼の顔に向けて多様な武器が周りに描かれている。
 中央の旗は、十六の異なる種族のデフォルメされた絵が描かれている。
 右側の旗は、杖に光を集めている魔法使いが描かれている。

 その旗印とギ
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