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(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
読み切り的な話
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白夜叉は少しばかり早口で説明を始めた。
「この箱庭には数多の修羅神仏、魔王が存在しておる。この場に攻めてきたのはその中でも最強最悪の魔王達の内の二人だ」
「最強最悪の魔王? なんだよ、それ。そんなメチャクチャ面白そうな奴がいるのか!!?」
「バカモノ!! そんな悠長なことを言える様な相手ではないわ!!」
最強最悪と聞いて、瞳を輝かせる十六夜。
そんな十六夜に怒鳴り散らす白夜叉。
白夜叉の剣幕を見て、事態が予想以上に悪いと理解する十六夜達。
「いいか? このゲームは絶対にクリアすることができない。それこそ、私が本気を出したとしても、だ」
「おいおい、どういうことだ? 契約書類を見る限り、クリア条件は確かに記されているし、内容は大分シンプルで簡単そうだが?」
「そう。ギアスロールだけを見るのならば、な。条件的にはだいぶ楽に見えるだろう。しかしな……」
そこで一旦言葉を切り、そして一呼吸置いてから、異世界組には到底信じられない事を白夜叉は口にした。
「誰にも原初の魔王達≠倒すことはできん」
「どういうことだ?」
十六夜達は疑問に思う。
確かにジャックの様に不死の怪物は存在する。しかし、不死だから勝てるというほど箱庭という世界とギフトゲームは甘くない。
今回のルールを見る限り、例えゲームマスターが不死だとしても、全身を雁字搦めにして動けないようにすればプレイヤー側の勝ちだし、不死殺しの武器を調達して用いれば倒す事も出来る。最悪気絶させるだけでも勝ちだ。
「簡単だ。ただ単純に原初達≠ヘ強い。それこそ、修羅神仏を始めとする強大なギフトを所持するあらゆる存在が倒せないほどにな」
「っ! それじゃあ……」
「そう、ギフトゲームはクリアする方法さえあれば、参加者の力不足は考慮しない」
ギフトゲームは攻略するために無理難題を押し付けるゲームが存在するが、参加者側の能力不足・知識不足を考慮しない。
クリアするのに空を飛ぶ必要があるが飛べないときは、空を飛べないのが悪い。不死を殺せないときは、殺せないほうが悪い。
例え修羅神仏の様な強大な存在が打倒出来ない様な、そんな理不尽な存在であろうとも、ギフトゲームにおいては倒せない方が悪いのだ。
故に最終最後。だからこその絶望。
人類だけではなく、この世界に生きとし生けるもの全てに対するクリア不可能な無理難題。
それこそがこの箱庭で最強最悪と恐怖される魔王達≠フ
ギフトゲーム
(
試練
)
なのだ。
「箱庭の黎明期、魔王達≠ヘ修羅神仏や神獣、幻獣に最強種を含めたありとあらゆる強大な存在を降し、或いはその存在ごと破壊することでこの箱庭を駆け昇って行きました。クリア条件はあるのに決して
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