―二年生、開始―
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のは、少し前に雑誌で特集されていた最小年プロデュエリスト――
「――エド・フェニックス」
「……何だ、知ってたのか。噂には疎いと聞いていたから、知らないと思ったんだが」
化けの皮が剥がれた、という言い方が相応しい豹変ぶりである。
似合わない演技とは言ったのは自分だが、これほどまでに性格が違うとは。
「で、何がしたかったんだ?」
「答える必要はない。……いや、あえて斎王みたいに言うならば、『運命に従えば、いずれは分かることだ』……かな」
まったく要領を得ない答えが返ってくる。
だが、目の前のこいつが、俺に目的を話す気がないことだけは分かった。
こいつから借りたデュエルディスクを腕から外し、投げ返す。
「運命なんて、俺は信じてないな」
「たとえお前が信じていようがいまいが、またいずれ会う運命なんだとさ……まったく、迷惑にも程がある」
そう最後に言い残すと、エドは歩いて去って行った。
船で来ているのだろう、恐らくは港の方向だ。
「……エド・フェニックス、か……」
エドが見えなくなった後、俺は無意識に呟いていた……
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