三十話:何よりも大切な―――
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
られてきたか!?」
「残念だけど、違うわ。確かに今代の赤龍帝がどんな子かも見させてもらったけど、本来の目的はあなたの回収よ、コカビエル」
「何だと…?」
「アザゼルの命令だから恨まないで頂戴ね、それとそこのあなたにはお仕置きね」
白龍皇、声と話し方からして恐らくは女性だと思われる奴がコカビエルとリドウにそう言い放つ。そしてまずはコカビエルの居る場所に瞬時に移動しその顔に強烈な拳の一撃を入れて一撃で気絶させた。弱らせていたから一撃で倒せるのは分かるけど……あの動きからして相当な実力者であることは間違いないだろうな。まあ、最初からコカビエルを討つつもりで来ていたんだろうから当然と言えば当然か。
「さてと…こっちは終わらせたから次はあなたへのお仕置きね。簡単に逝かないで頂戴ね」
「そんな物はお断りするぜ」
「あら、つれないわね。一曲ぐらい踊りましょうよ」
「グハッ!? ゴハッ!?」
今度は素早くリドウの後ろに回り殴り飛ばす白龍皇。そして間髪を入れずにもう一度殴り飛ばす。なんというか……リドウが殴られるのを見るとすっきりとするな。うん、ざまあみろってとこだろうな。頑張ってくれ、名も知らない白龍皇!
そんな応援が聞こえたのか、さっきよりも張り切っているように蹴り飛ばしたり殴ったりといい感じにリドウをフルボッコにしていってくれる。『Divide』という音声が響き渡っているのは多分白龍皇の能力なんだろうな。そう言えば白龍皇と赤龍帝は戦う運命にあるって言っていたな。
……今のイッセーじゃ絶対に勝てないだろうな。
「これで止めよ、消えなさい」
「俺は…まだ……死ぬ気はないぜ」
最後に片手を前に出してそこからありったけの魔力を込めたであろう魔力弾を撃ちだす、白龍皇。リドウは最後にそんな捨て台詞を吐いて光の中に消えていった。
……どうでもいいが、今の技はベ○ータのビック○ンアタックに似ていた気がするのは気のせいか? まあ、気のせいだよな。そんな事よりも今は白龍皇が何者かの方が大切だよな。
『久しぶりだな、白いの』
『久しぶりだな、赤いの』
どこからともなく声が聞こえてくる。これは神器の中に居る二天龍が話しているのか。
なんというか貴重な光景(?)だな。
『そちらの宿主はどうだ、赤いの?』
『一言で言うと弱いな。だが見ていて一番面白いとも思える奴だ』
『そうか…こっちは一言で言えば強い。見る分には……まあ、面白い』
なぜだろうか、若干、白龍皇の方が言葉に詰まっていたような気がするけど気のせいか?
その後も二天龍は軽く話し続け、喋ることが無くなったら黙り込んで宿主に丸投げした。
この話辛い空気を作り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ