三十話:何よりも大切な―――
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ゃじゃ馬なんだろうな。見るだけでも扱うのが相当難しいのがわかる。
「三人とも離れなさい! 行くわよ、朱乃!」
「はい、部長!」
コカビエルの傍から俺達三人が離れたのを見るや、部長と朱乃さんが大量の魔力弾と雷を放って攻撃する。しかし、コカビエルはそれをくらっても大してダメージが無いのかに平然としているので俺も双銃に持ち替えて攻撃する。
「ヴォルテックチェイサー!」
「ぬっ!」
電撃を纏う銃弾を地面に撃ち込み辺り一帯を痺れさせる。まあ、大して効いているようには見えないけどな。朱乃さんの雷撃で何ともないんだから俺の攻撃で食らうとも思えない。
次はハンマーで攻撃するか、少々重い一撃を加えないとダメージをくらいそうにないからな。俺はそう思って瞬時にハンマーに切り替え、同時に小猫とイッセーに呼びかける。
「小猫、イッセー頼む!」
「……はい!」
「ああ!」
『Transfer』
まずはイッセーから倍加の力を譲渡して貰う。そしてパワーの上がった俺がコカビエル目掛けて突進していき、コカビエルの目の前にハンマーを振り下ろす。コカビエルは俺が直接ハンマーを叩きこんでくると思っていたのか正面に光の盾を構えているだけだ。はたから見たら空ぶっているように見えるかもしれないがこれは計算通りだ。これはそう言う技なんだからな。
「ファンドル・グランデ!」
「下からか!?」
『ファンドル・グランデ』この技は地面に衝撃を流して正面に巨大な氷塊を隆起させる俺のハンマーにおける奥義だ。俺の持ち技の中では最大の威力を発揮する技だ。しかも今回はイッセーの倍加の力でその威力は何倍にも跳ね上がっている。それを証明するかのように今まで出したこともないような氷塊、いや、どちらかと言うと、もう氷山と言った方が分かりやすいかもしれないものが
コカビエルの足元から出現して奴を上空に吹き飛ばす。
「ガハッ!?」
「今だ、二人共!」
俺の技をくらったことでコカビエルは少しの間、脳が揺れて動けない。そして身動きが出来ないまま落ちて来る奴に小猫とイッセーが突っ込んで行く。俺はその間に素早く祐斗を呼びあることが出来ないか耳打ちする。それに対して驚くも頷いて了承してくれる祐斗、そのことに満足して再び
コカビエルの方を見ると丁度イッセーと小猫が奴の顔面に目掛けて拳を叩きこんでいたところだった。
「どりゃあっ!」
「……ふん!」
「グフォッ!?」
如何にコカビエルとあいつらの実力差があると言えど、顔面を本気で殴られれば幾分かは効く。
ビズリー? ……あいつは人外過ぎて効きそうにないな。まあ、あんな人外滅多に現れないだろうけどな。あれ? でもそれを倒
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