三十話:何よりも大切な―――
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――」
「サヨナラだ。リドウ・ゼク・ルギエヴィート」
乾いた銃声が辺りに響き渡り、リドウは力なく崩れ落ちていく。一瞬の静寂が辺りを支配し突如として、その体はまるで空気に溶けるかのように薄くなり完全に消えていってしまった。そのことに謎の男は僅かばかり顔をしかめる。
「所詮は作られた肉体とでも言うところか……」
男は自分の手を見つめながら無感情にそう呟く。男にとって重要なことは生き残ることではない。いかにして邪魔者を消していくかだ。男は自分の力に絶対的な自信を持っている、誰が相手でも負けることは無いという自負もあり、その実績もある。
男は自分の手から目を離しどこか遠くを見つめながら口を開く。
「私は必ず全てを取り戻す……それまで待っていなさい―――ルドガー・ウィル・クルスニク君」
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