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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第七十三話 好敵手
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ロボロの身体を持ち上げ、ブラックウォーグレイモンがふらつきながら立ち上がった。
全身から血液のような物を噴き出し、盾を失って土にまみれた、あまりにもみすぼらしい姿をしていたが。
あまりの事態にフェイトとはやては再びパートナーを進化させて立ちはだかる。
Bウォーグレイモン[……グ…オオオオオオッ!!!!]
大輔「やべえ!!」
賢「逃げるんだ…早く!!」
ブイドラモンとグラウモンは少しでも盾になるように全ての力を防御に回した。
そしてブラックウォーグレイモンを中心に辺りを閃光が包み込んだ。
次の瞬間には大地に倒れ込んでいる子供達とパートナーの姿があった。
Bウォーグレイモン[………]
ブイモン[……ぐっ]
ブラックウォーグレイモンはブイモンが微かに動いたのを確認し、そちらを見遣る。
少し前まで激闘を繰り広げた敵を。
ブイモン[は…はは…お前、本当に強いな…ジョグレスでも勝てないなんて…悔しい…悔しいけど…嬉しいぜ]
Bウォーグレイモン[嬉しい…だと…?]
ブイモン[ああ、今まで…ジョグレスして勝てない敵なんて…いなかったからな…俺、もっともっと強くなって…いつかお前を超えてやる…]
強い想いを瞳に宿しながらブラックウォーグレイモンに言い放つ。
そしてそのまま意識を手放した。
Bウォーグレイモン[………]
ブラックウォーグレイモンはとどめを刺すこともせず、不思議な衝動、“達成感”に身を任せながらこの場を後にした。






























そして気絶から目を覚ました大輔達は痛む身体を強引に起こしながら立ち上がる。
大輔「痛え…ブラックウォーグレイモンがいない…どうやら見逃してくれたようだな…情けねえな。敵に情けをかけられるなんてよ」
フェイト「ブラックウォーグレイモン…凄く強かったね…」
ブイモン[ああ、でもこれからの目標が出来たよ。ブラックウォーグレイモンより強くなって必ず奴を倒してみせるさ]
ワームモン[うん]
ブイモン[ブラックウォーグレイモン、お前ももっともっと強くなれよ。俺達もお前以上に特訓して強くなって、いつかお前に勝ってみせる!!]
強い決意を胸に叫ぶブイモン。
しかし…。
グウ〜。
ブイモンの腹の虫が栄養補給を求めて鳴る。
ブイモン[大輔、腹減った]
全員【あらら!!】
せっかく格好いい台詞で決めたのに肝心なところでこれである。
しかしブイモン達は強力な好敵手との出会いに心を弾ませるのだった。

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