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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
エコナは今…
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に、あんな言い方は酷いと思いますよ。エコナさんの苦労も汲んであげないと…」
はぁ?このやり取りを見てまだ分かってない男が居る…って、私のお兄ちゃんじゃん!

「それは違うわ、お兄ちゃん!エコナさんの努力が間違っているから、お父さんはエコナさんに注意を促したのよ!」
「努力が間違ってる…?そ、それはどういう…」
解らないの?
町の人達の為って言っておいて、その町の人達を苦しめているのは誰よ!

「町を育てるという事と、町の規模を大きくするという事とは、大きく異なるんだ…町の規模を大きくするだけなら、金さえかければ誰にでも出来る。建物を建てて、商店を誘致して、人々を呼び込めば自ずと町は大きくなるだろう…今、エコナがやっている様にね」
そう…ゲームの世界では金さえあれば町なんて簡単に造れちゃう。

「町を育てるという事は、其処に住む人々と共に育たなくては意味がない!住民が必要としている物を造り、その為に住民が自らの意志で努力する…そうでなければ本当に住み易い町は出来上がらないんだ!町民が望まぬ物の為に、休む間も与えられず働く…果たして出来上がった施設を、町民達は好きになるだろうか?」
う〜ん…流石強制労働を10年間やらされ続けてきた人ね…言葉に重みが在るわ。

「………だとしても、エコナさんは頑張っています!他人に丸投げして、一人サボっている何処かの国王とは違います!其処は評価するべきでしょう…父さんも、町民の皆さんも!」
まだ言うか!?
もうお父さんへの対抗心から言ってるとしか思えないわ!

(パシン!!)
「ティミー!貴方はリュカの事をそんな目で見ていたの!?」
思わず怒鳴ろうかと思ったら、先にお母さんが行動に出てしまった。
お兄ちゃんに平手打ちをかまし、泣きながらお父さんを庇う。

「か、母さん…!?」
「ビアンカ、落ち着いて…ともかく座って…」
きっと初めてお母さんに叩かれたんだと思う…
お兄ちゃん、凄く呆然としている。

「ティミー…憶えているかい?何時だったか、子供達全員でクッキーを作ってくれた時の事を?」
そんなお兄ちゃんに気を使ってるのか、凄く優しい口調で語りかけるお父さん。
「…はい、憶えてます…」

「ふふ…じゃぁその時お前は、リュリュのクッキーをどのくらい食べてあげたんだ?」
リュリュお姉ちゃんのクッキー…
私も一口…いや、一欠片食しましたが、思い出すだけで吐き気が蘇る。
アレは食べたことある者にしか分からない地獄…

「………父さんの5倍は食べました」
そんなに食ったの!?
恋の力ってすげー!
「凄いな…あのクッキーをそんなに………じゃぁ次の質問だが、あのクッキーがポピーの作品だったら、お前は僕の5倍もの量を食べたかい?」
「いえ、ポピーの手作りだったら絶対に
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