暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
56.再会〜She will confess her love to him.
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人間なのに凄いねの、あの二人」

明希とパチュリーは二人の実力に素直に感心していた。
相殺するためにスペルを宣言。


三碧&日符「彗星Elenin(エレニン)」


三碧「桜月の蒼き雷」と日符「ロイヤルフレア」を合成したスペル。
巨大な大玉を高速で発射させ、尾を引くようにレーザーが軌跡として残る。
二人の弾幕と二人の弾幕がぶつかり、激しい閃光を伴って――消滅した。

「うんうん。消滅した彗星の名に相応しい働きだよ。
それより魔理沙、よくやるようになったじゃん」
「え?えへへ…」
「星を型どった魔法にしたんだ?」
「うん。師匠の九星は五行由来だってことは知ってるけど、星を借りたんだ」
「そっか、言葉使いも大分変わったし成長したなって実感するよ」
「……明希、発言が年寄りっぽい」
「(|| ゜Д゜)」

パチュリーの言葉に明希はショックを受けた。ちょっと言い過ぎたかなと思ったパチュリーは明希を励まそうと腕を伸ばして頭を撫でた。
二人とも戦闘中だと言うことを忘れている。

「ちょぉぉっといいかなぁぁ!?まだおわってないんんんだけどぉぉ!!?」

見せ付けてんのかコイツら!?と怒れる巫女。

「………!?」

本当に今さらだが、二人が仲良さそうな光景を見て魔理沙は、複雑な思いをした。
もしかしなくとも師匠とこの紫色の女は仲が良いのでは、それも友達以上に。

「あ、パチュリー様、明希様。本棚の結界がもう持ちません〜」
「そうか、残念だな次で『最後』にしよう。二人とも良かったよ」
「まるで自分が勝って当たり前みたいなセリフね。私、本当アンタ気に入らない」


七曜九星「賢者の凶星」


七と九つのオブジェクトから大量に弾幕が張られる。
鬼の形相で構えた霊夢と違って、魔理沙は未だに呆けていた。

「ちょっと魔理沙なにしてんのよ!?」

魔理沙の頭のなかで反芻していたのは、耳にした『最後』という言葉。
人間は、時に激しい勘違いを起こす。原因は話を聞いていなかったり、思い込みのせいでもある。魔理沙も漏れなく勘違いを起こしていた。

―もしかすると、今度こそ会えなくなるかもしれない―

そんなのは嫌だ!折角また会えたのに、私はキョドってマトモに話も出来やしなかった!

この気持ちを伝えることだってしていないのに!

私の魔法のモチーフは2つ、星と××。どっちも師匠の事を考えてたら選んでた。

星は師匠の九星から取ったって言ったけど、半分本当で半分は嘘。

口に出すのは恥ずかしいけど、本当は師匠が輝く星のようで、その星を手にしたかったから。

その輝きは、私には××に見えてとても煌めいていた。

でも、何時だって星は遥か遠く、掴むことは出来ない。


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