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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
56.再会〜She will confess her love to him.
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10年程前のことだが、弟子が出来たとか言って
番
(
つが
)
いとイチャイチャする時間が減ったことで憤慨していたので記憶に残っていたのだ。
「い、…いやそれよりも。し、師匠がこの異変の黒幕なのか?」
どうしてここにいるのか、など色々話したいことがあった魔理沙だが、出て来た言葉がこれ。
今回の異変はどちらかと言うと、悪に傾く所業だ。それを優しかった自分の師匠がしていたなんて信じられなかったし、信じたくもなかった。
「いや?違うよ?」
が、否定の言葉があっさりと明希から出てきた。
その言葉を聞いた魔理沙は心底安心し、同時に何を話そうか迷って言葉が詰まっていた。
その変わりに、霊夢が話した。
「違う?じゃあ、そこの紫色が?」
「違う。霧を出したのはこの屋敷の主」
「はぁ?どういうことよ。…そこの悪魔!説明なさい!」
半ギレで案内役の小悪魔に指を指す。
待ってましたと言わんばかりにニコニコしながら、小悪魔は悪びれる様子もない。
「ですから、
私の主
(
・・・
)
はパチュリー様で
この館の主
(
・・・・・
)
は御嬢様。別のお方なのです♪」
「………どちらにせよ、倒せば分かることよ」
拳を握りしめ、怒りで肩をプルプルと震わせ爆発寸前。
臨戦体制に入った霊夢を見て、明希も椅子から立ち上がった。
「魔理沙、どのぐらい成長したか見てやるよ。ついでにそこの巫女の実力も」
「ふぇ!?あ…、おう!」
「ついでって何よ!偉そうに!」
そして明希はパチュリーをお姫様抱っこをした。パチュリーは明希の首に腕を掛けて捕まった。
「……なに?その格好で戦うって巫山戯てんの?」
「いやいや、パチュリーは喘息なんだ。激しい運動は控えるためだよ」
「そう、病気のせい」
二人はそう言うが必要以上に密着してイチャイチャしているのは、霊夢と小悪魔の目にも明らかだった。魔理沙は軽く混乱しているため、その様子に気づくことは無かった。
霊夢は怒りマークをこめかみに浮かべ、弾幕を張った。
それに対し、明希とパチュリーは息ピッタリにスペルカードを宣言した。
四緑「木々揺れる木星の風」
火符「アグニシャイン上級」
連なった緑色の小玉が漫画などでよくある効果線のような動きをして、さらには炎弾も風に吹かれたみたいにして動き始めた。
2つのスペルカードはただ、弾幕の密度を上げるだけにとどまらず、お互いの効果まで良く影響している。
早い話が、抜群のコンビネーションであると言うことだ。
「くっ、偉そうにする事だけはあるわね」
「流石師匠、強い…!」
そういいつつ、何とか通常弾幕で二人はスペルを破った。
――SpellBrake!!――
「まあ、まだ軽い運動だよ」
五黄「穢
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