番外18話『空島へ』
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ている時に、ルフィとゾロに絡んできた海賊で、ナミにとって最大の不興をもちこんだ男だ。
「手伝おうか」
「いいよ、一人で」
ゾロの言葉にルフィが首を横に振り、右手の骨に力を入れつつも一味へと背中越しに言う。
「朝までには戻る」
ルフィがベラミー一味へと金塊を取り戻しに走り出し、残った彼らは猿山連合軍とメリー号の修繕と強化を手伝う。
出航するのは朝。
既に深夜を終えようとしている時間で、残り3時間を切ってしまっている。このタイミングを逃せば次はいつ空島に行く機会が訪れるかわからない。
麦わら一味が時間との戦いが始めた頃、ジャヤモックタウンにて新たな風が吹き抜けようとしていた。
「一億……あの覇気で3千万はねぇとは思っていたがここまでとは」
「どうすんだよ、船長」
「……ハントまでいやがんのか」
船長と呼ばれた男、無精ひげとところどころ歯がぬけている男。マーシャル・D・ティーチ。
どうんすんだよ、と声をかけた男、図太い筋肉質な上半身に、腰に巻いたベルト、顔半分を隠す覆面が特徴的な男。ジーザス・バージェス。
どこか死にかけの男、同じくどこか死にかけていそうな馬に乗っている男。ドクQ。
長い狙撃銃を肩にかけて黒マントをはためかせる男。ヴァン・オーガー。
その4人の巨漢が新たに配られた手配書をにらみながら、小さく言葉を交わしあっている。
「ハントってやつより麦わらのルフィの方が懸賞金高いぞ?」
ハントという賞金首に対して難しい顔をしてみせるティーチに対して、バージェスの素朴な疑問を」
「白ヒゲの一味にいたときに何度か会ったことがあるが……2番隊隊長だったエース級に強ぇぞ?」
「たった6千万ベリーでか?」
やはり苦い顔で言うティーチに、バージェスが目を白黒させる。
「王下七武海のジンベエと一緒に海軍に出入りしてたから海軍もあいつのこと知ってんだ。賞金が低いのはそもそもの性分が政府にとって危険度が少ねぇってとこかもな。ま、海軍がどういう意図で6千万にしてるかは知らねぇが、ハントが厄介なことには変わりはねぇ」
「……だったら手を引くってのか?」
バージェスが不満げに声を落とし、ティーチがそれを一蹴した。
「ゼハハハ! 世間からすりゃ一億の首をとりゃニュース、海軍からすりゃハントの首をとりゃニュース。探してたのは1億を超える首、ついでにハントまでいるってんなら都合いいじゃねぇか。さぁ、成り上がってやるぜここから!」
ティーチのこの言葉を皮切りに4人が肩を並べて歩き出す。
「ウィ〜ッハッハァ〜! やっと獲物をとる時か!」
「船長、しかしラフィットとの奴とはこの町で落ち合いの予定」
「おめぇらしくねぇなオー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ