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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
娘と父
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』を歌ったり『ヤホーで検索する』って言ったりの事?」
「そうだよ!お前以外には通じないだろ?」
た、確かに…他の人が聞いても面白いとは思えないわよねぇ…
「た、単なる電波かと思ってたわ…」
「酷っ!」
酷くないわよ!
だってお父さんはそう言うキャラじゃん!


私もお父さんも暫く笑い続けていた。
そして笑いを納めると、
「そっか…私が勝手にバレない様努力しちゃったんだ…」
私は自分の愚かさを再認識する。
転生者=他人…だから知られてはいけない。ヒミツにしなければならない!
そんな考えを持っていたことに…

「転生者であろうと無かろうと、お前は僕の掛け替えのない娘なのだから、気にする事なかったのに…」
私の心を読んだかの様に、優しく抱き締めてくれるお父さん。
暖かくて感心する温もりが心地良い。

「でも教えて欲しい事が1つある…この世界はドラクエなのか?…てっきりエンディングを迎えたと思っていたのだが…まだ続くのかな?」
え!?何を言ってるのかしら?ドラクエを知らないの?うそ〜ん…
「え?お父さん、ドラクエ3知らないの!?」
「3!?…あれ、おかしいな…僕はドラクエ5に転生したと思ってたんだが…?」

「うそ!?お父さんはアノ国民的超大作ゲーム『ドラゴンクエスト』をプレイした事ないの!?」
マジだ!?
この人はドラクエを知らないんだ!?
そんな日本人が居るんだ!?

「無い!兄貴や友達のプレイを横で見た事は数度あるけど……ゲーム画面見つめるより、女の子の瞳を見つめてた方が楽しいし!」
意味分からん!
ゲームと女の子の瞳を同系列で考えるって…意味分からん!!
「お父さんは転生前から、そんな性格だったのね…」
「当然!生まれ変わったって性格までは変わらないよぉ!」
確かにその通りだ。

「うふふ…お父さんらしい………じゃぁ、簡単に説明するわね。今居る世界は『ドラクエ3』の世界なの。で、お父さんが生まれた世界…つまりグランバニアがある世界は『ドラクエ5』ね!そしてドラクエ5は、私が生まれる前…ミルドラースを倒した所でエンディングしたのよ!」
「へー…何で『5』の後に『3』になったんだ?普通、逆じゃね?っか『4』は?」
確かにそうなんだけど…

「そんなの分からないわよ、私にだって!…本来、『3』にはお父さんも私も登場しないんだからね!イレギュラーなのよ…」
う〜ん…でも『4』の世界も冒険してみたいわねぇ…
ウルフと一緒だったら楽しい旅になりそうだし。

「ふ〜ん…」
私の説明には興味をそそられない様子で、相づちを打つ父…
妄想の内容など更に興味ないだろうなぁ…
「…興味ないみたいね、お父さん…」
「どっちかつーとね!…今、僕が興味を持ってるのは、我が子の色恋事だからねぇ
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