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もし、夜天の主に幼馴染がいたら
第5話  刹那の喧嘩
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始業式から何日か経ったある日のこと。
刹那はいつも通りに起き、朝食を取り、そして学校へ行った。
そういつも通りに、だ。
ある時間までは・・・・

休み時間、刹那はいつも通り普通に席に座っているだけだった。
誰とも会話せず一人でいた。
前にも言ったが刹那に友達はいない。
学校にいる間は常に一人で行動をしているのだ。
だけど、それが気に入らない連中が多くいたりするわけでもある。
その連中は刹那の一人でいることが気に入らなく多々喧嘩を吹っかけてくるのだ。
時には不意打ちを仕掛けたりして・・・・
そして今日もまたそんな奴らが刹那に喧嘩を仕掛けてきた。

「おう、おう、今日も一人で何やってんだ伊吹よぉ!」

クラスのガキ大将みたいな奴が刹那にいちゃもんをつけてきた。
だけど刹那は無言でそいつの言葉を無視した。

「無視してんじゃねぇぞ!おい!
せっかく、この俺が話しかけているんだ。ちったぁしゃべったらどうだ!」

とても小学3年生とは思えないセリフを吐いているのだがこれでも小学3年生である。
それでも刹那は無言を貫いた。
するとそのガキ大将は痺れを切らしたのか刹那に殴りかかった。

「ぐっ!」

「これで少しは話をする気にはなったか?」

ガキ大将は少し愉悦に浸っていた。
だがそれでも刹那は無言を貫き席を立った。

「おい、どこへ行く気だ!話は終わってねぇぞ!」

「お前は俺に喧嘩を売ったんだろ?だから買ってやるだけだが?」

ガキ大将の問い掛けに刹那は喧嘩を買うと答えた。

「はっ!最初からそうすりゃよかったんだよ!」

こうして刹那とガキ大将は喧嘩を始めた。
刹那は喧嘩を始める際、必ずある構えをする。
その構えとは「俺のビッグバンは止められないぜ!」
と言っているちょっと残念なウル○ラマンと同じ構えである。
左手を腰に右腕を伸ばし手のひらを相手に向けるといった感じだ。
その構えをする時の刹那は本気だ。
1対1では絶対に負けることはない。
同級生相手なら1対2までならなんとかなるのだ。

そして喧嘩は刹那の一方的な展開であった。
ガキ大将が刹那に向け右ストレートのパンチを繰り出してきたが、
刹那はそれを軽く右にかわし、ローキックをかました。
キックが決まったあとは相手の鳩尾(みぞおち)に左の拳を放ち、
胸に2発ほどチョップを叩き込んだ。
そして最後に右ストレートを頬に叩き込んで相手をK.Oさせてしまった。

相手は伸びているのが刹那は知らん顔で自分の座席に戻った。
刹那とガキ大将が喧嘩を始めた時には周りには野次馬がたくさん出来ていたが、
一方的な展開になると分るやみんなそれぞれの会話に花を咲かせ始めた。
喧嘩が終わってから刹那はまた一人無
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