第六話「レストラン・パニック」
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か?確かソーダだったと思いますよ」
ドリンクバーにてそんな会話を交わしながら士道と令音の2人はメンバーから頼まれた種類のドリンクを次々とコップに注ぎ、トレーの上へと置いていく。
琴里やよしのん、七罪の指摘、「こういうことは男子がやるものだ」と言われた士道だったが、流石に8人分の飲み物を1人で運ぶというのを難しいということで令音と共にドリンクバーへと来ていたのであった。
ところがドリンクバーへと来ると大量のドリンクを運ぶためにとトレーが置かれていたのであった。これなら1人で運べる、と申しつけた士道に令音から帰ってきたのは「せっかくここまで来たし、運ぶのはともかく注ぐことくらいは手伝おう」というものだった。9人分の飲み物を注ぐというのは別に疲れはないが、何分時間がかかる。今はもう一台横に空いているし、士道たちの後ろに誰も並んではいないが、時間をかけるよりかは早く注いで戻るほうがいいだろう。そうして士道と令音は分担してそれぞれの飲み物を注ぐこととなったのだ。
すでに十香、琴里、耶倶矢、夕弦、四糸乃、そして今の会話にあった七罪の分の飲み物は注ぎ終わってる。残りは美九、そして士道、令音本人のものであった。
美九の分を注ぎ終わった士道は、隣の令音が自分の分のウーロン茶を注いでいるのを横目で見ながら、自分の分のコーラを注ごうとちょうど二台のドリンクバーの機械の真ん中に置かれたコップ置きに置かれたコップの1つに手を伸ばし──そのコップに別の人物の手が伸びたのを見て、動きを止める。
顔をコップから少しあげると、自分と同年代の、自分が目に付いたのと同じコップに手を伸ばし動きを止めている少年の顔が見えた。ツンツン髪が特徴的な、自分より少し背が低い少年である。後ろにいるシスター姿の少女と橙茶色の少女は連れであろうか。
士道が初対面の人間の外見を頭の中で整理していたように、上条も目の前の少年の外見を頭の中で整理していた。青みがかかった髪色をしたが、青髪ピアスとはまったく違い顔は中性的で、背も青髪や土御門ほどではなく上条より少し高い程度だった。
そんな初対面の相手に関する感想を抱きながら、2人がお互いに「どうぞ」と、コップを譲り合う。
正にそんな時だった。
「ふぇ?」
上条の後ろ、カウンターの辺りからそんな声がした。普段ならそんな声に反応などしない だろうが、何故かその声に上条は反応する。
後ろへと振り返る。インデックスの更に後ろにいた顔も知らない小学生くらいの少女がの手が──何者かに引きづられる。
続いて一発の銃声が鳴り響いた。
突然の銃声に店内は静まり返る暇なく、パニックに陥った人たちの騒ぎ声が埋め尽くされる。
上条や士道たちも一瞬硬直する。が、悲しかな。彼らはこの
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