第六話「レストラン・パニック」
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側に位置するレストランのテラス席に、上条たちは座っていた。最大12人座れる大きな丸テーブルだ。上条たちが4人でこの大きな席座っていたのは、単に席が埋まっていて他に空いてなかったからだ。浜面たちが混んでいる店内で、テラス席で座ってる知り合い(上条たち)を見つけたのはちょうどよい偶然だった。
テラス席から夜のパレードが食事しながら観覧できるからか、店はかなり混んでいた。ちらほらと休日だからか学生の姿も多く。学園都市には少ない家族連れの姿も、ちらほらと見える。
近くのウェイターを見つけた上条だったが、そのウェイターが別の席の客についたことで呼び止めることができなくなった。
そして上条たちの話題は目についた、先ほどウェイターを呼び止めたテーブルの構成いてのものとなる。
「ああいうのを「ハーレム」というのだろうな……」
オティヌスの一言に静かにうなづく滝壺と浜面。何せ男子1に対して女子8という正に「ハーレム」と呼ぶにふさわしいメンバーである。浜面が所属している現「アイテム」も男女比は1:3で、世の中の男子かは見れば羨みと嫉妬の目で見られるレベルだが、それとは比べ物になるまい。
だが1人だけ、これに匹敵するハーレムを形成したことがある人物がいる。
「……上条さんも出会いが欲しい」
「お前が言うか」。と浜面は心の中で突っ込みを入れる。以前、浜面は酔った上条が女子を行く先々で引き連れていきハーメルンの笛吹き男状態になっていたことを知っている人物である。自分が言うのはまだしも、上条が言うのはお門違いすぎると、浜面は思ったのだ。まぁ、彼もそんなことを口にしていれば他の人物から「お前が言うな」と言われていただろうが。
「しかし、すごい可愛い子ばっかりだなぁ……」
その瞬間心から漏れ出てしまった言葉に「しまった」と浜面が思った時には後の祭り。不意に後ろから殺気を感じた浜面の背中に嫌な汗が流れていく。
ギギギ、と油が切れたブリキのかかしのように後ろへ振り向くと、そこには静かに微笑む滝壺がいた。後ろからどす黒いオーラが見えなくとも感じられることが無ければ、浜面は見惚れていたかもしれない。が、そこにいた怒りの化身に、浜面は見惚れている余裕など持てなかった。
確かにあの席にいる女性たちは滝壺の目から見ても「魅力的」としっかり分かるような子ばかりであった。夜色の髪色と水晶の瞳を持つ活発そうな少女を始めとして、左手にウサギのパペットを持つ小柄な蒼玉の瞳の少女。口にチュッパチャプスを加えた赤色の髪を黒いリボンでツインテールにしている少女。瓜二つの顔をしながら雰囲気と体型がまったく違う双子らしき2人の少女。紫紺の髪の背の高い少女の声は離れているここまで透き通って聞こえ、その隣にいる絹のようなモデル顔負けのプロ
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