横浜騒乱編
第21話 特殊鑑別所
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にまとったプシオンの炎で、サイオンを制御しているプシオンを剥離する。だから右ひじにまとっている炎で、鋼気功でまもられているはずの、右手の小指を狙い、鋼気功の魔法を肘の炎で消して、硬気功同士のぶつかりあいになるが、こちらはもともと硬い肘で相手は右手の小指。その小指を折りつつ手首まで傷が残る。
鋼気功を使えるといっても、これで纏絲勁の魔法は手首より先にとどかないから、纏絲勁は実質封じることができたのと、右手の拳の威力を低下させることができた。しかし、ここでおしまいではない。これを拍子にして、右足を軸にしながら、左足での後ろ廻し蹴り。
これを避けようとして、相手はこちらからみて左へ移動しようとしたのはけりの衝撃をやわらげるためだろう。しかし、炎をまとった人差し指で右脇腹を貫いたのは別な1人。
魔法師の常識として、幻術で痛みとか実際に身体が切れてしまうのは、魔法師以外の一般人で、魔法師には効かない。それなのに左手で、正面からの後ろ回し蹴りを傷ついた右手で受けたのはある意味当然として、人差し指で右脇腹を貫いた『纏衣の迷宮』のもう1人へ、大陸系のこの手の術者なら腕をつかうのが普通のはずなのに、怪我をしている右手よりも、けりを放ったのは超一流と言われるあかしだろう。
しかしながら、ここまでが相手の限界で、背後からの頭への炎をまとったかかと落としに、右側からの延髄げりを受けたところで、鋼気功を維持するのは、一時的ながらも不可能となった。
最後は、4人とは別の本体である僕が2つの空気槌を出す。
頭の両側に空気塊を作って、片方の空気塊をぶつけて、そこでとめる。頭の反対側にも空気塊があるので、そこにぶつかって、はねかえってくる。それのくりかえしで、脳が揺れて、脳を破壊する殺し業……のはずだが、内部の脳内のゆれの検知数で、空気塊は自動的に解除される現代魔法だ。
そして立ったまま、鼻や眼、耳から血が流れてきたので、相手を軽く前方から押して、後ろに倒れてもらい、『纏衣の迷宮』は終わらせる。
最後の現代魔法が、円明流合気術道場でのシャンパン……は高いから、あけたスパークリングワインのボトルに炭酸水を入れて、いかにコルクを長距離飛ばせるのかっていう年末パーティの余興の技だと知ったら、どう思うだろうか。ボトルを破損させたらダメということで、人に使うのは初めてだから、死んではいないだろうけど、ボクシングでいうパンチドランカーになっていても、不思議ではない。
ちなみに『纏衣の迷宮』の4人から出す技は五獣。相手からみて正面が朱雀、右手が白虎、背後が玄武、左手が青竜で、たいていはここで終わる。しかしこの4方の攻撃の最後は見えない本体からだす麒麟。今回の麒麟は、現代魔法だから本式じゃないけれどなぁ。
奥義である『
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