横浜騒乱編
第21話 特殊鑑別所
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後に、もうひとつのエリア魔法がその外部に構築させる。その後は術式解体『グラム・デモリッション』を相手へ使えるところを見せて、相手の鋼気功を情報強化タイプのままにしておくこと。このときの術式解体は、周囲のサイオンを巻き込みながら相手に印象付けしておくことが重用だ。それでも、鋼気功のタイプを変化させたならば、改めて術式解体を連打すればよいだけだ。
そして『纏衣の逃げ水』を使って僕は、2歩下がる。
術式解体が使えることに驚いたようだが、相手は超一流。サイオン保有量を生かして、どのような技をしかけるか不明だと判断したのだろう。僕が残しておいた『纏衣の逃げ水』に対して、攻撃をしかけてくるので、さわらせずに身体をかわさせるが、速度はこの前の時よりもあがっている。あの時は捕まえにきていたからだろうが、今回は殺しても構わないといったところなのだろう。闘志をうかがわせる顔つきだが、気配はあっても闘気や殺気を表さないところは、特殊工作員といったところか。
鋼気功からの纏絲勁による拳をあてられ、『纏衣の逃げ水』でみせていた幻術は消えて、本体である僕が現れたように見えるのは、相手の背後。
相手にとって、周りは僕の気配と、サイオンのかたまりだから、必要なのは目視。見つけた瞬間にすかさず僕にむかってきたのはさすがだが、僕は秘伝『纏衣の人形』の奥にある奥義『纏衣の迷宮』の準備をしていたので、『纏衣の逃げ水』をやぶられた瞬間に、発動していた。もしかしたら、九重先生は使えるかもしれないけれど、普通の忍術使い、いや一般的なら『分身の術』と言うが、幻術としてとらえられている。
『纏衣の迷宮』で相手に見えるのは4人。
その4人へと分裂しおわっているところで、『リユウカンフウ』は視認したはず。一斉に相手を取り囲む行動へと移っている。相手は結界から出られかを確認の意味でも、結界を出ようとした感触はあるが、こちらを攻撃する意思を優先したのだろう。結界を背面にして、待ち受ける体制をとろうとしたが、僕の『纏衣の迷宮』の1人は、結界の外にでて彼の背後にまわった。
どれが本体で、どれが幻術なのか、やはりリユウカンフウでも不明なようで、攻撃をしかけたのは、僕が先だ。
動いたのは相手の正面になる1人で、静から動の状態へ一機に変化し、右手の拳に炎をまとって放つ直前で、軽気功から硬気功にきりかえる。これで軽い握りから相手を打つ直前で拳を握りこむという、一般的な拳の使い方を、気功として応用した最大威力として出す技法。しかし、相手の右腕の纏絲勁の魔法で外側へはじかれた。相手もそうなるはずだと思っていたろうが、ひとつの狙いは纏絲勁の魔法を魔法の相克によって消す。
そのままの流れで、情報強化タイプの鋼気功でまもられているはずの皮膚にたいして、身体
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