第2巻 神木村復活
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しい。昼間は普通に生活してたはずなのに石像になってしまってる。結構不気味だ。
村が復活してからも空は変わらず真っ暗。村の外まで真っ暗なのでは?とイッスンは不安そうだ。
「村だけってのはないと思うがなぁ、とりあえず見晴らしのいいとこ上って見ますか」
俺達は村で一番見晴らしのいい所に上って辺りを見渡すも、辺りは真っ暗だ。
太陽までなくなっていて見渡す限り真っ暗だった。
「ほんと何も見えないくらい暗いな、村の人達皆、石像化してるしもうホラーだよこれ」
せめてお天道様が照らしてくれればなァとイッスンは呟く、
「星を書き足せるくらいだし、筆業で太陽だせんじゃねぇのか?」
さすがに大神サマでもそりゃ無理だろと、他の筆神サマを見つけないと……そんな都合のいい話あるわけ……とイッスンは言うが、イッスンさんそれはフラグです!
「アマ公ならできる!さぁ!アマ公やっちまえ!」
「わん!」
絵巻物な背景になり空に丸が描かれる。そして太陽が出現する。
「ええええええェ!?」
「やったぜ!アマ公!すげぇなお前!」
「わふ!」
こいつの名前はアマテラス。天照は太陽神の呼び名だと一人納得のイッスン。
「やっぱり太陽出す筆業あったんだー」
筆業、光明。夜を昼に変えるのも思いのままに出来る筆業。
「夜を昼にねぇ、ほんとすげぇなアマ公。さすが神様」
「流るる筆は五箇のしらべが如く」
唐突になに言い出すんだ?イッスン。
「なんだそれ、ごかのしらべ?」
イッスンの爺さんが詠んだ句で、優れた絵師の業はまるで楽器のように雅やかだって意味らしい。
「お前のじいちゃん面白い事言うのな」
その句にちなんでお前のその業、筆調べと呼ばせてもらうといい始める。
「イッスンがうまい事言ってるよ……これは夢か……?」
「せっかくのオイラの決め所を邪魔するなァ!!」
電光丸抜いてイッスンがこちらにくるも、思いっきり一回転して尻尾でイッスンをかっ飛ばす。
「さ、アマ公村の様子を見に戻るか!」
「わん!」
「置いてくんじゃねェーーーーーー!!」
あ、もう戻ってきた!おかしいなさっき落ちていくのが見えたんだが……
俺とイッスンの追いかけっこが始まる。
そこに人が来る。
声のした方向くと、頭の上でみかんをぽんぽんと器用に垂直に上下させてる謎の老人がいた。なにこの面白人物。イッスン曰く村の長老でミカン爺と言うらしい。
まんまなお名前で!!
なにこれ、こんな人が長老やってるくらいだし、他の村人も面白い人達だよねたぶん。
なんかオラわくわくすっぞ!!
でも話の続きはまた今度な。時間切れだ!!
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