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転生とらぶる
マブラヴ
0892話
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動を止める。ただし、同時に生き残りのBETAが近くにあるハイヴへと向かうので、その際に被害が出る事もあるな」

 そこまで言うと、黙って俺の話を聞いていた生徒の1人が手を上げる。
 最初に気に掛かった、黒髪のストレートの生徒だ。

「何だ?」
「シャドウミラーがハイヴを攻略した際には、生き残りのBETAはどうしたのでしょうか?」
「ハイヴ攻略時に俺が異世界から呼んだ援軍が地上でハイヴを誘き出しては撃破していた影響もあったし、シャドウミラーの機体がゲートから無数にハイヴに突入した事もあって、生き残りは殆ど存在しなかった。また、その数少ない生き残りにしても、シャドウミラーの無人機が撃破していった。生き残りは恐らくいないと思われる。もっとも、それはあくまでもこっちの認識でだ。あるいは殺しきれなかったBETAがいないとも限らないが」

 ニヤリと笑いながらそう告げると、一瞬ビクリとしたものの、それを表情に出さずに礼を言って着席する。
 その後も幾人かの質問に答え……そんな時間が15分程経過したところで、質問を一旦打ちきって次の映像を映し出すように真田へと視線を向ける。

「さて、ここからはBETAとはちょっと違う映像を見せよう。シャドウミラーがこのマブラヴ世界と関係を持つ少し前に関係を持った世界で、通称マクロス世界と呼ばれている。このマクロス世界では、バジュラと呼ばれる虫型の宇宙生物との抗争になった」

 そう告げ、バジュラの特徴を告げていく。
 学習能力が非常に高く、こちらの攻撃に対応して進化していく事。
 無数とも言える数がおり、その数の前には人間の兵器はどうしても劣勢に陥ったといった内容だ。

「どうだ? BETAとよく似ているとは思わないか? ただし、重量子ビームといった攻撃方法を持っていたり、宇宙でも平気で活動出来たりと、その能力はBETAの上位互換と言ってもいい」

 教室に満ちているのは絶望の表情。
 それは教官である真田ですらも変わらず、難しい顔をして映像を睨み付けるように見ている。

「まあ、安心しろ。このバジュラという生物はマクロス世界特有の生物だし……何よりも、意思疎通が可能だ」
「本当ですか!?」

 訓練生達を差し置いて、真田が驚愕の声を上げる。

「ああ、実際俺達もこのクイーン級と呼ばれている、女王蟻や女王蜂に等しいバジュラとの意思疎通に成功した。結果的にそのクイーン級は今まで自分達が住処にしていた惑星をマクロス世界の住人に譲って、自分達は別の銀河に向かったよ」

 より正確にはランカに懐いているバジュラのように、こちら側に残った個体もいるんだが……その辺は口にしない方がいいだろう。
 ただでさえ今の光景に度肝を抜かれているというのに、これ以上の衝撃を与えると色々と不味い事にな
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